節電したいと思っていても「何をすればいいか分からない」「本当に効果はあるの?」という声を聞くことがあります。確かに、何をやれば、どの程度節電できるのか気になりますよね。そこで今回は、効果的な方法や、無理なく取り入れられる生活の工夫など、夏の節電対策についてお話ししたいと思います。家づくりの際に取り入れられるポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
暑さ対策と節電が求められる夏
熱中症予防といった健康維持の観点から、夏のエアコンの使用時間は長くなりがち。とはいえエアコンは、たくさんの電力を消費する家電であるため、その分電気代はかさんでしまいます。
特に猛暑日や熱帯夜が続くと、多くの家庭でエアコンの使用が増えるので、全国的に電力が不足します。電力供給のひっ迫が予想され、政府から節電要請を発令されることもあり、2022年は7月1日から9月30日の期間で節電要請が出ていますよね。
また電気料金の値上がりは、家計を圧迫します。電気料金の請求を見るたびに、ため息をついている人もいるかもしれません。
夏にできる効果的な節電方法 エアコン編
エアコンの使用頻度の増加に伴い、夏は電気代が上がるという家庭は多いのではないでしょうか。そんなとき、エアコンの使い方を少し見直すだけで、節電につながる可能性があります。経済産業省の省エネポータルサイトでは、次のような方法が紹介されています。
●設定温度を見直す
外気温度が31℃の時、エアコン(2.2kw)の冷房設定温度を27℃から1℃上げた場合*、年間で電気30.24kWhの省エネになり、約820円の節約になります。※使用時間:9時間/日
無理のない範囲で室内温度を上げると、簡単に節電につながることが分かります。
●使用時間を見直す
冷房を付けておく時間を、1日1時間短縮した場合(設定温度:28℃)、年間で電気18.78kWhの省エネ、約510円の節約になります。冷房は、必要な時だけつけるようにしましょう。
●フィルターを月に1、2回掃除する
フィルターの汚れも電気料金に影響します。フィルターが目詰りしているエアコン(2.2kW)と、フィルターを清掃した場合の比較では、年間で31.95kWh、約860円の差が生じます。エアコンのフィルターは、月に1回か2回程度清掃するといいですね。
上記のほか、状況に合わせて運転モードを見直すのもポイント。通常、気温が高くて暑いときは「冷房」を使いますが、雨の日など湿度が高くてジメジメと暑いときには「除湿」を使う方が効果的に温度を下げることができます。どちらを使っても消費電力に大きな差があるわけではありませんが、状況に合わせて使い分けた方が無駄なく使用ができるでしょう。
<参考>
経済産業省「省エネポータルサイト」https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/index.html#1
夏にできる効果的な節電方法 生活編
エアコンの使い方を見直す以外にも、生活の中でできる節電対策もあります。
●扇風機やサーキュレーターを活用
例えば、エアコンと合わせて扇風機やサーキュレーターを活用するのもおすすめです。風が当たると体感温度が下がるので、エアコンの設定温度が同じでも涼しく感じられますよ。
●エアコンの室外機に日を当てない
エアコンの室外機に直射日光が当たっていないか、吹出口に物を置いていないかもチェック。日よけを設置したり、風通しを良くしたりすることでも、冷房の効率アップにつながります。
●窓からの日差しを遮る
窓から入ってくる日差しは、部屋の温度を上昇させます。そこでカーテンやブラインドで日差しを遮るほか、窓の外にゴーヤや朝顔のグリーンカーテンをつくったり、すだれやよしずを設置したりして、日差しを遮ると良いでしょう。
このほか、昼間は照明を消してなるべく自然光で生活することも効果的です。照明に使われている蛍光灯を、消費電力の少ないLEDに変えるのもおすすめですよ。
家づくりの際に工夫できること
家を建てる時に、節電につながる設備を導入するのもおすすめです。具体的には、外の熱を取り込まない、室内の冷気を逃さない壁や窓を採用します。家の断熱性能を上げて、年間を通して光熱費の削減を図りましょう。
また、新築住宅に設置が義務付けられている「24時間換気システム」の種類も重要なポイント。熱交換器により、室温を保ったまま換気可能な「第一種換気」を採用すると、冷暖房コストを減らすことができます。
そのほか太陽光発電と蓄電池の設置もおすすめです。電気料金の値上げが今後も続くと予想されるので、導入は加速しています。電気を自給自足できるだけでなく、売電して収入を得られる可能性もあります。
イシンホームの注文住宅は、節電対策を施した家
イシンホームのトリプルエコ住宅「エコアイ工法」は、省エネ性と経済性に優れた住宅として認められ、一般財団法人 日本地域開発センターが主催する「ハウス・オブ・イヤー・イン・エナジー」を12期連続で受賞しています。
省エネ技術の中核となっているのが、熱交換率93%を誇る「エコ・アイ・熱交換換気システム」です。24時間換気システム(第一種換気)に高度な省エネ機能を持たせており、外の暑い空気を冷まして室内へ送り込むので、エアコンがなくても涼しいと好評です。
加えて、7層構造の「マルチ万能屋根」やMAX壁構造の「万能(マルチ)壁」など、断熱基礎の導入で、建物全体の断熱性能を高めています。これにより、ロフトや2階といった上層階特有の暑さも大幅に軽減できますよ。
加えて、太陽光発電や蓄電池も標準装備。電気の自給自足ができるので、停電などによる災害時にも安心です。イシンホームの注文住宅では、無理なく節電を行うことが可能です。興味のある方は、ぜひご相談ください。