ここ数年、日本では、大雨や台風といった自然災害による大規模な停電が発生しています。その復旧には3~5日、長い時には10日以上かかったケースもありました。中でも2019年、千葉市付近に上陸した台風15号では、完全な電力復旧に19日間かかった事例も記憶に新しいです。
このような状況に加え、昨今は電気料金の高騰もあり、家づくりにおいて、電気を自給自足する設備の導入が加速しています。電力供給を電力会社だけに頼るのではなく、自分で作って節約し、停電時のリスクにも備えようというのです。今回は、そんな電気の自給自足に不可欠な設備「蓄電池」について解説します。
大雨や台風時の停電は怖い!
台風や大雨による突然の停電でまず困るのが、冷蔵庫が使えなくなり生鮮品の保存ができなくなること。停電が長引いてしまうと、食品が腐敗する可能性もあり、その処理にも困りますよね。
またエアコンや扇風機、暖房器具なども使えなくなります。特に、真夏や真冬であれば、健康に及ぼす影響は計り知れません。体力のない小さい子どもや高齢者はもちろん、ペットと暮らしている場合も心配でしょう。トイレでは、ウォシュレットやシャワートイレが使えなくなるのも大きなストレスになりますよね。
さらに、携帯電話やスマートフォンの充電もできません。これらが使えなくなると、情報収集や安否確認もままならないでしょう。
こうして考えてみると、生活の多くを電力に頼っている私たちにとって、大雨や台風時の停電はとても怖いものなのです。
「太陽光+蓄電池」があると安心といわれる理由は?
よく「うちは太陽光発電があるから、停電時も大丈夫」という声を聞きます。しかし実際は、太陽光発電だけでは電気をためておくことができません。太陽が出ていない夜間などは電気を作ることもできないので、電気製品への電力供給はストップしてしまいます。停電時でも、途切れることなく電力をバックアップするには「太陽光発電+蓄電池」の設備が必要です。
蓄電池があれば、太陽光発電で得られた電気を蓄えておくことができるので、必要な時に使うことができて安心です。知名度がまだ低い蓄電池ですが、あると停電時も普段通りの生活ができ、大変便利なことから、普及はますます進むと予想されます。
停電時に、蓄電池があるとどんな暮らしが送れる?
蓄電池があると、停電時でもエアコンを使ったり、IHコンロで料理ができたりと、まるで停電中ということを忘れるほどいつも通りの生活が可能です。しかし、蓄電池によって電気をためられる容量はさまざま。十分な容量がなければ、停電時でも安心とは言えません。以下で、3つのケースを比較してみましょう。
●一般の自給自足住宅で停電
容量の小さい蓄電池の場合、昼間に発電した電力は夜の22時ごろで使い切ってしまう可能性があります。これでは、せっかく蓄電池を導入していても夜間の電力供給をまかなうことは難しそうです。
●一般他社の自給自足住宅のケース
一般他社の自給自足住宅でも、容量が少ないと昼間に発電した電力は22時前後で空っぽに。夜中は電気を買って充電することになりますが、その場合、一日当たり購入する電力は2サイクルだと11kWhとなります。また、売電は5kWh(6kW搭載の場合)となります。
●イシンホーム X-ZEGAのケース
イシンホームX-ZEGAでは、テスラ社の蓄電池「Powerwall(パワーウォール)」を採用。フル充電で13.5kWhと大容量で、昼間に発電し、ためた電力で朝まで生活できます。また、雨や雪の日・冬場を考慮しても、一日当たりに購入する電力はたったの0.5kWhで、売電は39.6kWh(14.8kW搭載の場合)。太陽が出ていない夜中も、蓄電池の電気で生活できるうえ、停電時もこのサイクルは同じです。
なお、どのくらいの時間電気が使えるかは、その蓄電池が蓄えておける容量次第なので、確認して選ぶようにしましょう。
蓄電池の導入に当たり気を付けたいこと
蓄電池は、多くの電機メーカーから販売されています。導入する時は、以下のポイントを押さえておきましょう。
●初期費用がかかる
蓄電池の設置には初期費用が必要です。設置費用を高額に感じるかもしれませんが、自治体によっては補助金の制度もあるのでチェックしてみるといいでしょう。
●設置スペースが必要になる
蓄電池の設置に当たり、そのスペースを確保する必要があります。新築時に導入すれば、あらかじめスペースを確保できるでしょう。
●寿命がある
蓄電池は徐々に劣化するものですが、低品質なものだと特に寿命が短い、ということもあるでしょう。保証が短いというケースもあるので、初期費用が安いからといって飛びつかず、長い目で比較検討してください。
●容量によって電気をためられる量が違う
蓄電池は、容量によって電気をためられる量が異なります。容量が大きければいざというとき安心ですが、その分初期費用も高額になる可能性も。必要な容量と、価格のバランスを考えて検討すると良いでしょう。
イシンホームでは大容量蓄電池「Powerwall」を採用
イシンホームでは、世界に誇るEVブランド「テスラ」が開発した大容量蓄電池「Powerwall(パワーウォール)」を採用しています。
パワーウォールは、性能が高く、13.5kWと容量が大きいのが特長。停電時には、自動でバックアップ電源に切り替わり、IH 調理器やエアコン、エコキュートなど、家中の電気をいつも通り使うことができます。
また、一般的に蓄電池は温度変化に弱いとされていますが、パワーウォールは温度を一定に保つことに優れている「水冷式」という方式で、他の蓄電池とは一線を画しているのもポイント。
温度管理機能のない蓄電池の場合、夏や冬などに充電量が少ないという現象が起きますが、パワーウォールは温度管理機能付きのため、暑さや寒さが厳しい時季の災害時も安心でしょう。損益を比較すると、発電量が多いうえ、長寿命、長期保証でトータルの利益が大きくなりますよ。
お客様からは、次のようなお声をいただいています。※個人の感想です
「今まで普通の4.5kWソーラー・蓄電池付きの家に住んでいましたが、家族が多いこともあり電気代は毎月2.5万円払っていました。しかし、面積当たりの発電量が大きく違うことを知り、イシンホームで建て替えることにしました」
「最初はソーラーと蓄電池で有名な大手ハウスメーカーとイシンホームで迷っていました。大手ハウスメーカーの営業さんにソーラーの比較をしてくださいと言うと『よくわからない』と言われ、不安になりました。結局詳しく教えてくれたイシンホームを選びました」
災害時に家族が安心して過ごせることはもちろん、売電収入などにもつながるソーラー・蓄電池。性能や品質、保証なども考慮して納得できるものを選びたいですよね。イシンホームでは具体的な事例と共に詳しい説明が可能です。導入を考えている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。