“おうち時間”を充実させ、子育てもしやすい環境にするためには、設計時に間取りを工夫することが大切です。なぜなら、間取りが悪いと家の中の動線が複雑になり、家事に余計な時間がかかったり、子どもとのコミュニケーションがとりづらくなったりするため。
そこで今回は、間取りを決めるにあたってどのようなポイントに気を付ければ良いのか、“子育てのしやすさ”という観点から実例と合わせて紹介します!
子育てしやすい間取り そのポイントは?
世界的に見ても、特に長いといわれる日本のお母さんの家事時間。自宅でゆっくり過ごす時間や、子どもと接する時間が確保できず「子育てに十分な時間が割けない…」というケースも珍しくないようです。
つまり子育てしやすい間取りを実現するには、
- 家事にかける時間を短縮できること
- 子どもと接する機会が確保しやすいこと
この両方がポイントになります。
この時、特に注目して欲しいのが、“キッチン”と“家事動線”です。
「対面キッチン」で親子のコミュニケーションを促進!
毎日の家事で最もよく使う場所・キッチン。朝昼晩の料理や片付けには、かなり時間がかかりますよね。そんな家事の時間を、子どもと過ごす時間に変えられるのが「対面キッチン」です。
対面キッチンとは、リビング・ダイニングに対面した状態で使えるキッチンのこと。キッチンとリビング・ダイニングがそれぞれ独立していないので、キッチンで調理をしながら子どもの様子を見守ったり、宿題や勉強の分からない部分に答えたりできるのが魅力です。
子どもにとって親との会話はとても大切なもので、会話が増えると子どもの学習意欲や成績が上がるという調査結果も。
近年では対面キッチンの採用とともに、子どもがリビング・ダイニングで学習しやすい環境作りにも注目が集まっています。
「家事1/2動線」で家事にかかる時間を短縮!
料理に洗濯、掃除など、家事の際には家中を歩き回るもの。特に洗濯は、「洗う」「干す・取り込む」「収納する」という作業を、すべて別の場所で行う場合も多く、その移動に貴重な時間を失ってしまうことも。
そうしたムダな時間をカットするために、家事動線を短くした間取りが「家事1/2動線」です。洗濯や乾燥、アイロンがけ、衣類の収納といった一連の作業場所を一か所にまとめ、キッチンから近い場所に設けることで、家中を行ったり来たりする手間とストレスを大幅に減らせますよ。
実例を踏まえて詳しく解説!
それでは、「対面キッチン」と「家事1/2動線」の実例をご紹介します!
対面キッチンの実例
対面キッチンの採用により、調理をしながらダイニングで勉強中の子どもの様子を見守れる間取りを実現。キッチンからダイニングの見通しが良く、家族が集うリビング・ダイニングの一部で家事が行えるので、孤立感が少ない点も魅力のひとつ。
また、子どもが配膳や食後の後片付けをしやすい設計でもあるため、進んでお手伝いできる子に育つでしょう。
実際に導入されたお客さまからは、「子どもの勉強している姿や遊んでいる姿を、料理をしながら見ることができ、会話がグンと増えた」という声もいただいています!
家事1/2動線の実例
キッチンから“徒歩10歩以内”に、洗面・洗濯・乾燥・収納・子育てを行う空間を配置した設計で、家事にかかる時間を1/2にカット!
特に洗濯に関しては、当社おすすめの「ウォークスルー洗面乾燥クローゼット」を採用。洗い終わった洗濯物はその場に干せて、乾いたらそのまま収納できます。もちろん着替えも同じ場所でできるので、忙しい朝の身支度もスムーズに行えますよ。
衣類やランドリーグッズを収納する収納棚が造り付けなのもうれしいですよね。
間取りを考える際の注意点
家の間取りを考える際、“子育てのしやすさ”に加えて、“将来的な使い勝手”を考慮することも大切。長く生活していく上で、子どもが巣立った後もその間取りや設備を生かせるかどうか、生活しやすいかどうかは重要なポイントです。
今回ご紹介した学習ができる対面キッチンは、「ソファで本を読むよりダイニングの方が体・腰・膝がラクだ」とご年配の方からも喜ばれています。また、設計時に階段のない平家を選ぶという選択肢もあるでしょう。このように、子育て期が終わっても老後まで長く使える間取りや設備を選んでくださいね。