家を新築して暮らしてみると、「電気代の請求額が高くてびっくり!」というケースは少なくありません。「エアコンの使い過ぎ?」「部屋数が増えたから?」などと原因を探ったり、「断熱性能をもっと意識すればよかった」と後悔したりする声も聞かれます。
新築に引っ越しすることで、どうして電気代が高くなってしまったのでしょうか。今回は、その理由をはじめ、節約につながるコツについても解説します。
●新築に引っ越し後、電気代が高額に…。考えられる理由とは
新築に住み始めたら、以前住んでいた戸建てや集合住宅に比べて、電気代が高くなることがあります。その理由として考えられるのは、以下のようなケースです。
電気料金が高いプランになった
新築になり、ブレーカーの電気容量が大きくなったため、電気料金の高いプランになった可能性があります。というのも、電気料金プランは、ブレーカーの大きさによって決まっていることが多いです。最近の住宅は、各部屋にエアコンがあったり、インターネット環境がマストだったりするために、一昔前の住宅よりたくさんの電力が必要。そこで新築時には、あらかじめ大きなブレーカーを取り付ける傾向があります。
ブレーカーの容量が大きくなると、料金プランも自動的にランクアップ。基本料金が上がるので、電気の使用量が変わっていなくても、電気代は割高になります。
部屋数や床面積が増えた分、照明やエアコンなどが必要に
集合住宅と一戸建て住宅を比べると、一戸建て住宅の方が電気代は高い傾向があります。これは単純に、部屋数や床面積が増えることが原因です。その分、照明やエアコンなどの機器が必要になり、電気料金は必然的にかさみます。
また、新築に義務付けられている24時間換気システムに、熱交換換気機能が備わっておらず、外の冷気や暖気がそのまま家の中に入り込んでいることも。その場合は、エアコンの効きが悪くなってしまうので、電気代が余計にかかってしまうでしょう。
集合住宅と比べて、断熱性・気密性が落ちた
一戸建てが木造の場合、鉄筋や鉄骨構造の集合住宅より、断熱性や気密性は落ちるのが一般的です。断熱性や気密性が低いと、エアコンなどを使って快適な温度にした室内の空気やその熱が外に逃げてしまい、冷暖房効率が下がります。
また、一戸建ては、外気にさらされている壁面が多く、外気温の影響を受けやすいため、冷暖房効率はより低くなりがち。冷暖房効率が低下すると、同じ時間当たりの電気使用量は多くなるので、電気代は高くなります。
家族構成が変わった
「赤ちゃんが生まれて、家で過ごす時間が増えた」「親と同居を始めた」など、その家に暮らす人数が増えると、電気を使用する機会も増えるので、電気代は高くなります。
ペットを飼った場合も、電気の使用量が増えることが多いようです。犬や猫、ウサギなどがいると、特に夏などは、留守の間もエアコンを付けておく必要がありますよね。
水槽のろ過器やヒーター、照明なども、長時間稼働させる必要があり、電気代を引き上げる原因になります。
さらに燃料高騰で電気代自体も値上げ
世界情勢を背景に、あらゆる燃料が高騰しています。電気もその例外ではなく、単価が上昇しているので、以前より電気代が高くなったと感じるのは当然です。電力自由化とはいえ、どの事業者も値上げをしており、家計に厳しい現実に変わりはありません。
●一戸建て住宅の電気代の節約方法
電気代に関しては、さらなる値上がりも懸念され、しばらく厳しい状況が続くことは間違いありません。節約をして、電気代を抑えるのが賢明といえるでしょう。一戸建て住宅の場合、どのような節約方法があるかを紹介します。
電気料金(契約内容)の見直し
まずは、契約している電気料金の内容を見直してみましょう。現在契約している電力会社でぴったりのプランがない場合は、電力会社の変更を検討するのもおすすめ。というのも、電気代の計算方法は、電力会社によってさまざま。例えば、家族が多くて電力使用量が多い場合は、基本料金が多少高くても単価が低い方を選ぶと月々の電気代が抑えられることも。最近は、ガスや携帯電話、インターネット回線などとのセット割もあります。
各会社のウェブサイトなどで、見直し診断を実施している事業者も多いです。簡単な数字を入力するだけで診断できるので、試してみてくださいね。
電球を見直して、LEDに付け替える
LED電球の消費電力は、白熱電球の約5分の1といわれています。一戸建て住宅には、多くの電球を使っていますから、すべてをLED電球に置き換えることで電気代を抑えられるでしょう。
古い家電を買い替える
古い家電は、消費電力が大きく、電気代が高くなってしまいがち。最近の省エネ家電は、節電効果が格段にアップしています。気になる家電があるなら、早めに買い替えるのもおすすめです。
●節約につながる設備を導入し、電気代の打撃を軽減!
住宅購入時に工夫できる節約方法もあります。これからマイホームを手に入れるなら、ぜひ検討してみましょう。
太陽光発電があれば、電気代高騰でもダメージを軽減できる
太陽光発電の設備を導入すると、電力を自給自足できるので、必然的に支払う電気代が減り、家計へのダメージを軽減できます。
特に日中は、電気料金が高い時間帯でもあるので、効率的に電気代を抑えられるといえるでしょう。
蓄電池があるとさらにお得
太陽光発電を導入するなら、合わせて蓄電池も取り入れるのがおすすめです。蓄電池があれば、余った電気を貯めておくことが可能。また、夜間も自家発電した電力を使うことができるので、買う電気をさらに減らすことができますよ。
断熱性能に優れた窓で、家の気密性を高める
断熱というと、壁をイメージしてしまいがちですが、実は、室内の熱損失のほとんどは窓から。家の断熱性能は窓にかかっているといっても過言ではありません。そこで、新築時には窓のグレードを上げておくことがおすすめ。冬場の底冷えの緩和や、気温の変化で血圧が変動してしまうヒートショックの抑制につながります。また、冬は暖気を外へ逃がさず、夏は外から熱が伝わってこないため、エアコンが効きやすくなり、電気代の節約も可能です。
●イシンホームの注文住宅は「エコアイ換気システム」でさらにお得!
イシンホームの注文住宅は、気密性の高い窓ガラスや太陽光発電、蓄電池などが標準装備。それらに加え、「エコアイ24時間換気システム」を導入し、さらに電気代がお得な家づくりを提案しています。
この「エコアイ24時間換気システム」は、熱交換率93%という世界トップクラスの性能です。全熱交換機を搭載し、冬は、室内の暖かい熱と快適な湿度を、外からの冷たい空気に伝えて取り入れます。床が冷えにくいので、体感温度の低下を抑制できます。逆に夏は、冷やした空気を外に逃がしません。一年を通してエネルギーロスが少ないので、冷暖房にかかる電気代がグッと抑えらます。
このようなイシンホームの注文住宅でひと冬を過ごされた施主様からは、「暖房なしで、ほかほかカーペットだけで過ごせました」「同じ時期に建てた同僚の家より光熱費がいらなかった」といった喜びの声も届いています※。この性能が認められ、省エネルギーやCO2削減などに貢献する優れた住宅を表彰する制度「ハウスオブザイヤー」を数年にわたり連続で受賞しています。興味がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。
※個人の感想です