気になる一軒家の電気代!新築前の省エネ対策で上手なコストカットを

どんどん上がる電気代。注文住宅を建てようと考えている方の中には一軒家で高くなる電気代が心配という方も多いようです。そこで今回は一軒家の電気代が高い理由や、家づくりの参考になる電気代がかかりやすい家の特徴と対策。さらには高気密・高断熱の家づくりや太陽光発電や蓄電池の活用など、一軒家の電気代を抑えるために役立つ情報をご紹介します。

そもそも4人家族の電気代の平均は?

2023年の総務省家計調査によると、4人家族の電気代の平均額は1ヶ月あたり13,532円です。この金額は一軒家もマンション・アパートも含めた数字ですから、一軒家と集合住宅の違いがわかる日本生活協同組合連合会が2019年9月発表の「電気・ガス料金調査」の報告で、それぞれのデータを確認しました。

その比較によると1ヶ月の電気使用量では、集合住宅が246.6kWhに対し一戸建ては350.2kWhと、一戸建て住宅のほうが約42%も電気の使用量が多いことがわかりました。やはり、注文住宅の新生活は集合住宅に比べ電気代が高くなることは間違いないようです。

一軒家の電気代が高くなる理由とは

電気代の料金プランの違い

一軒家でブレーカーの電気容量が大きくなると、電気料金の高いプランになります。電気料金プランは、一般的にブレーカー容量の違いによる契約アンペア数で決まっています。最近の住宅は、各部屋にエアコンがあったり、インターネット環境がマストだったりするために、一昔前の住宅よりたくさんの電力が必要。新築時には、あらかじめ大きなブレーカーを取り付ける傾向があります。

量が大きくなったため、電気料金の高いプランになった可能性があります。というのも、電気料金プランは、ブレーカーの大きさによって決まっていることが多いです。最近の住宅は、各部屋にエアコンがあったり、インターネット環境がマストだったりするために、一昔前の住宅よりたくさんの電力が必要。そこで新築時には、あらかじめ大きなブレーカーを取り付ける傾向があります。

ブレーカーの容量が大きくなると、料金プランも自動的にランクアップ。基本料金が上がるので、電気の使用量が変わっていなくても、電気代は割高になります。


契約アンペア数による基本料金の違い

契約アンペア数基本料金(税込) 
10A311円75銭
15A467円63銭
20A623円50銭
30A935円25銭
40A1,247円00銭
50A1,558円75銭
60A1,870円50銭


※東京電力従量電灯Bプランの場合(10~60A)

部屋数や床面積が増えるから

集合住宅と一戸建て住宅を比べると、単純に部屋数や床面積が増えるのが一般的。その分、照明やエアコンなどの機器が増えたり能力の高いものが必要になりますから、電気料金は必然的にかさみます。

また、新築に義務付けられている24時間換気システムに、熱交換換気機能が備わっておらず、外の冷気や暖気がそのまま家の中に入り込んでいることも。その場合は、エアコンの効きが悪くなってしまうので、電気代が余計にかかってしまうでしょう。

断熱性・気密性の低下

一戸建てが木造の場合、鉄筋や鉄骨構造の集合住宅より、断熱性や気密性は落ちるのが一般的です。断熱性や気密性が低いと、エアコンなどを使って快適な温度にした室内の空気やその熱が外に逃げてしまい、冷暖房効率が下がります。

また、一戸建ては、外気にさらされている窓や壁面が多く、外気温の影響を受けやすいため、冷暖房効率はより低くなりがち。冷暖房効率が低下すると、同じ時間当たりの電気使用量は多くなるので、電気代は高くなります。

家族構成の変化

「赤ちゃんが生まれるので」「親と同居することになった」など、家族構成の変化を理由に一戸建ての家に移るケースは多いもの。その場合、電気を使用する機会も増えるので、電気代は高くなります。

ペットを飼った場合も、電気の使用量が増えることが多いようです。犬や猫、ウサギなどがいると、特に夏などは、留守の間もエアコンを付けておく必要があります。

水槽のろ過器やヒーター、照明なども、長時間稼働させる必要があり、電気代を引き上げる原因になります。

燃料高騰で電気代派今後も値上げ傾向 

ウクライナ紛争など緊迫する世界情勢を背景に、あらゆる燃料が高騰しています。電気もその例外ではなく、単価が上昇しているので、以前より電気代が高くなったと感じるのは当然です。電力自由化とはいえ、どの事業者も値上げをして家計を圧迫しています。その傾向は今後もつづくと予想されます。

電気代のかかるのはこんな家

壁や扉の仕切りが少ない

広いリビングのある家は、誰しもが憧れるもの。だだし壁や扉の仕切りが少ない間取りは、電気代のかかる家の特徴のひとつでもあります。

もちろん、壁や扉を少なくすると、材料費などを抑えられるので建築コストを抑えられるだけでなく、レイアウトを変更しやすく家具配置の自由度も高いといったメリットがあります。

その反面、空間が広くなればなるほど、冷暖房効率が悪くなりやすく、電気代がかかりやすくなります。広く開放的な空間を作る場合は、冷暖房効率を高めるための工夫を盛り込んでください。

対策

・「間仕切り」を活用した寒さ対策

広い空間では、冬の暖房にかかる電気代が高くなりがちです。「間仕切り」を活用して人のいる場所を集中して暖め、暖かい空気を逃さないように対策しましょう。

・リビング階段を仕切る

スペースを有効に使えて、家族とのコミュニケーションをとりやすく人気が高いリビング階段。ただし冷暖房エネルギーや音、臭いが2階に上がってしまうというデメリットもあります。電気代を抑えるために扉やカーテンなどで階段を仕切って、冷暖房効率を高める対策が有効です。

窓の数が多い・サイズが大きい

窓の数が多い・サイズが大きい家も、エネルギーロスが多く電気代がかかりやすくなります。家の中で、熱の出入りが一番大きいのは壁ではなく、窓。外気の影響をダイレクトに受ける窓は、冬の暖房エネルギーの約6割を逃してしまいます。

ただ、窓には、太陽の光を取り入れる「採光」、風を通す「通風」、空気を入れ替える「換気」機能があり、部屋を広く見せる「開放感」や外の景色を楽しむ「眺望」といった暮らしの満足度を高めてくれる役割もあります。また、火災時に有害な煙を外に出す「排煙」の機能も忘れてはいけません。ですから、窓を必要以上に少なくするのはおすすめできません。家づくりをする場合は、トータルな視点から窓を設計することが大切になります。

対策

・複層ガラス、樹脂サッシを使う

複層ガラス(ペアガラスやトリプルガラス)と呼ばれる2~3枚のガラスが組み合わさった窓は、家の中や外に熱を伝えにくく、防犯面でも非常に優秀です。

また、日本の住宅では断熱性の低いアルミサッシが多く採用されています。サッシは断熱効果が高く、結露もしにくい高機能な「樹脂サッシ」に変えてみましょう。

・カーテンで断熱性と遮熱性をアップする

カーテンやブラインドなどの窓まわりアイテムも効果的です。生地が厚ければ厚いほど断熱性や遮熱性がアップしますから、カーテンの生地や種類を見直してみることで断熱性をさらに上げられる可能性があります。

・断熱シートや隙間テープを使う

窓に貼る断熱シートや断熱フィルムは、手軽で経済的にできる省エネ対策です。窓の隙間に貼る隙間テープには、透明の薄型フィルムや、厚手で空気の入ったプチプチのタイプがありますが、断熱効果が高いのはプチプチタイプあです。

吹き抜けがある

のびのびとした開放感が人気の吹き抜けがある家も、電気代がかかる家の代表的な存在。吹き抜けは2階までつながっているので、冷暖房の効率がどうしても低下してしまいます。

冬は、暖かい空気が天井周辺に溜まってしまうため室内がなかなか暖まらず、夏は窓から入ってくる日差しによって暑くなってしまいがちです。その結果、エアコンをフル稼働させざるを得なく電気代がかかってしまうのです。

家に吹き抜けを作る際は、室内の温度ムラを解消するための対策が必須になります。

対策

・カーテンやロールスクリーンなどを設置する

夏は天窓や吹き抜けにある窓からの太陽光差し込み、室内の温度が上昇します。カーテンやブラインド、ロールスクリーンを窓につける対策で、夏の強い日差しや冬の冷気を遮断できます。

・シーリングファンを活用する

天井にシーリングファンやサーキュレーターを設置することで、室内の空気を循環させられ温度のムラを解消できます。冬場の暖房・夏場の冷房効果を高めるのにも有効です。

建てるなら高機密・高断熱住宅に

引っ越してから電気代で慌てる前に、マイホームづくりの前提として高機密・高断熱住宅を考えましょう。

高断熱な家

高断熱住宅とは、屋根や外壁、窓、床など家の外部を取り巻く部分に対策を施し、住宅の内外の熱の移動をできるだけ少なくした家。夏は外気の熱が住居内に入り込むのを防ぎ、冬は暖めた室内の空気を外に逃げにくくすることで、エネルギーのムダを防ぎ、効率的に冷暖房をおこなえます。

断熱等級とは

住宅の断熱性能を示す指標に「断熱等級」があります。断熱等級は、等級1~等級7まであります。

2022年6月に建築物省エネ法が改正され、断熱等級は2025年には等級4が、2030年には等級5が義務化されることが決まっています。

高気密な家

すき間から室内外の空気が流出入しないよう、住宅のすき間をできるだけ減らした家が高気密住宅です。

住宅の気密性能は「C値」という数字で表されます。C値は住宅の隙間面積を指し、C値が低いほど、気密性は高いと判断できます。

住み始めてからもできる電気代の節約方法 

電気代に関しては、さらなる値上がりも懸念され、しばらく厳しい状況がつづくと予測されています。節約をして、電気代を抑えるのが賢明といえるでしょう。一戸建て住宅の場合、どのような節約方法があるかを紹介します。

電気料金(契約内容)の見直し

まずは、契約している電気料金の内容を見直してみましょう。現在契約している電力会社でぴったりのプランがない場合は、電力会社の変更を検討するのもおすすめ。というのも、電気代の計算方法は、電力会社によってさまざま。例えば、家族が多くて電力使用量が多い場合は、基本料金が多少高くても単価が低い方を選ぶと月々の電気代が抑えられることも。最近は、ガスや携帯電話、インターネット回線などとのセット割もあります。

各会社のウェブサイトなどで、見直し診断を実施している事業者も多いです。簡単な数字を入力するだけで診断できるので、試してみてくださいね。

電球を見直して、LEDに付け替える

LED電球の消費電力は、白熱電球の約5分の1といわれています。一戸建て住宅には、多くの電球を使っていますから、すべてをLED電球に置き換えることで電気代を大幅に抑えられます。

古い家電を買い替える

古い家電は、消費電力が大きく、電気代が高くなってしまいがち。最近の省エネ家電は、節電効果が格段にアップしています。気になる家電があるなら、早めに買い替えるのもおすすめです。

節約につながる設備を導入し、電気代の打撃を軽減!

住宅購入時に工夫できる節約方法もあります。これからマイホームを手に入れるなら、ぜひ検討してみましょう。

太陽光発電があれば、電気代高騰でもダメージを軽減できる

太陽光発電の設備を導入すると、電力を自給自足できるので、必然的に支払う電気代が減り、家計へのダメージを軽減できます。

特に日中は、電気料金が高い時間帯でもあるので、効率的に電気代を抑えられるといえるでしょう。

蓄電池があるとさらにお得

太陽光発電を導入するなら、合わせて蓄電池も取り入れるのがおすすめです。蓄電池があれば、余った電気を貯めておくことが可能。また、夜間も自家発電した電力を使うことができるので、買う電気をさらに減らすことができます。

断熱性能に優れた窓で、家気密性を高める

断熱というと、壁をイメージしてしまいがちですが、実は、室内の熱損失のほとんどは窓から。家の断熱性能は窓にかかっているといっても過言ではありません。そこで、新築時には窓のグレードを上げておくことがおすすめ。冬場の底冷えの緩和や、気温の変化で血圧が変動してしまうヒートショックの抑制につながります。また、冬は暖気を外へ逃がさず、夏は外から熱が伝わってこないため、エアコンが効きやすくなり、電気代の節約も可能です。

イシンホームの注文住宅は「エコアイ換気システム」でさらにお得!

イシンホームの注文住宅は、気密性の高い窓ガラスや太陽光発電、蓄電池などが標準装備。それらに加え、「エコアイ24時間換気システム」を導入し、さらに電気代がお得な家づくりを提案しています。

この「エコアイ24時間換気システム」は、熱交換率93%という世界トップクラスの性能です。全熱交換機を搭載し、冬は、室内の暖かい熱と快適な湿度を、外からの冷たい空気に伝えて取り入れます。床が冷えにくいので、体感温度の低下を抑制できます。逆に夏は、冷やした空気を外に逃がしません。一年を通してエネルギーロスが少ないので、冷暖房にかかる電気代がグッと抑えらます。

FAQ 

Q.吹付タイプの断熱材がいいって聞くけど?

A.断熱材には、吹き付けタイプ(すき間に吹き付けていくタイプ)と、パネルタイプ(板状の断熱材をはめ込んでいくタイプ)があります。高断熱・高気密にしたい場合は、すみずみまで充てんしやすい吹き付けタイプがオススメ。パネルタイプは、どうしても構造材との間にすき間ができて、断熱性や気密性が低くなる可能性があるためです。

Q. 省エネ住宅とZEH(ゼッチ)住宅って違うの?

A. ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略。太陽光発電設備などでエネルギーを生み出すことで「エネルギー収支をゼロ以下にする家」を意味します。

住宅で消費するエネルギーを削減する省エネ住宅では、エネルギー収支をゼロ、もしくはそれ以下にすることは難しく、太陽光発電設備などでエネルギーを創出する必要があります。そのためZEH(ゼッチ)住宅では、太陽光発電設備の搭載が必須となります。

⚫︎まとめ

イシンホームでは気になる電気代を抑える工夫を盛り込んだ家を数多く提案しています。イシンホームの注文住宅でひと冬を過ごされた施主様からは、「暖房なしで、ほかほかカーペットだけで過ごせました」「同じ時期に建てた同僚の家より光熱費がいらなかった」といった喜びの声も届いています※。この性能が認められ、省エネルギーやCO2削減などに貢献する優れた住宅を表彰する制度「ハウスオブザイヤー」を数年にわたり連続で受賞しています。電気代が気にならない省エネタイプの住まいに興味がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。

※個人の感想です

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イシンホーム住宅研究会は家造りを天職とする日本全国約180店が参加する真面目な家づくり研究ネットワークです。常に未来を先取りする研究・開発型の企業です。蓄積したノウハウや研究実績を自社のためだけでなく、全国に提供し、喜ばれています。イシンホーム住宅研究会本部は商品開発チームを結成し独自で開発した販売・設計・施工のノウハウを加盟店に提供するとともに、優れた資材を一括購入することで購入にかかるコストを飛躍的に落とし、高品質・高性能な家をお客様に提供できる仕組みになっています。

本社(総合戦略本部)

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