テレビやSNS、新聞などで、「利上げ」という言葉をよく目にするようになった昨今。それとともに住宅ローンへの影響を懸念する声もよく話題に上るので、これから家を建てる人は気になっているのではないでしょうか。そこで今回は、利上げは住宅ローンにどう影響するのかについて解説。あわせて、金利タイプや、金利の影響を受けてしまった場合の対策についても紹介します。
●金利が上がったことは、住宅ローンに影響がある?
2022年12月20日に開かれた金融政策決定会合で、日本銀行は10年物国債に代表される長期金利の変動幅を0.25%から0.5%に引き上げることを発表しました。こうした経済動向は、実は住宅ローンにおける金利の上昇にも影響を及ぼして、返済額や総返済額の増加を招く可能性も。これから住宅ローンを利用するなら、経済動向も加味して、ライフプランに合った金利タイプを選ぶ必要があるといえるでしょう。
●金利タイプの種類
家づくりを検討する際には、金利タイプについて基本知識を押さえておくと、自分に合った購入方法を選びやすいですよ。
そもそも住宅ローンの借入金利タイプは、大きく分けて「固定金利タイプ」と「変動金利タイプ」の2種類です。それぞれどういうものなのか、またメリットやデメリットについても解説します。
固定金利タイプ
「固定金利タイプ」は、借入時に金利が決まり、それが全借入期間を通して一定というもの。総借入額があらかじめ分かっているので、返済計画は立てやすいです。固定金利は長期金利と連動していて、先日の日銀の利上げを受けています。そのため、これからローンを組む場合には、利上げ前よりも返済額が多くなってしまうでしょう。
代表的な固定金利タイプの住宅ローンに「フラット35」があり、これは融資実行時に返済終了までの金利が決まります。長期優良住宅など、省エネルギー性や耐震性を備えた質の高い住宅を建てる場合には、金利の低い「フラット35S」もあります。
変動金利タイプ
「変動金利タイプ」は、将来的に借入金利が変動する可能性があるもの。返済途中に返済額が増減するので、返済計画は立てにくいですが、借入後に金利が下がると、返済額が下がる可能性もあります。こちらは1年未満の金融資産の金利「短期金利」と連動しています。
なお、変動金利タイプの中には、「固定金利期間選択型」と呼ばれるものもあります。これは、借入の際に「固定期間5年」と選ぶと、借入から5年間は金利が変わらないなど、借りる人が選択した一定の期間のみ借入金利を固定するもの。この場合も固定金利期間の後は、借入金利が変動します。固定金利期間終了後の返済額が確定しないので、返済計画は立てにくいでしょう。
●もし金利の影響を受けてしまったら…?
どのタイプの住宅ローンがお得かを見極めるのは、専門家でも困難です。今後も、金利がどうなるかはまったく予測できません。もし金利の影響を受けてしまったら…と予測を立てるばかりでなく、リスクを最小限に抑えることが大切。具体的には、以下の方法が考えられます。
繰り上げ返済で、早めの完済を心掛ける
家計に余裕のある時には、借入額の一部を繰り上げ返済します。というのも、通常の住宅ローンの返済には利息が含まれていますが、繰り上げ返済は、その額のすべてを元金の返済に充てることができるためです。元金が減るということは、将来にわたって払う利息を軽減できるということ。つまり、効率よく総支払額を減らすことができるのです。
借入金額を少なくする
住宅の購入時、一部を自己資金で払って、住宅ローンの借入金額を少なくしておくのもポイント。返済額を減らすことで、金利の変動に備えるのです。
借り換えを検討する
自分の契約より金利の低い住宅ローンがあれば、借り換えも検討しましょう。毎月の支払いがきつい場合は、期間を長く借り直すのも一つの手です。
●イシンホームでの購入で、ローン破綻0住宅に!
金利の話ばかりしてきましたが、そもそも無理のない住宅ローンを組みたいなら、土地と建物のセット購入がおすすめです。というのも、土地だけを先に取得すると、土地の分の金利を払い始める必要があり、建物のプランやメンテナンス費用など、将来にわたってのトータルな予算が把握できないからです。これではローンを払えるのか、予算オーバーになるのか、不安なまま家づくりを進めることになってしまいます。
その点、土地と建物のセットで選ぶと、家づくりの予算がトータルで確定します。住宅ローンの返済計画も立てやすいので、近年はこのスタイルが人気です。 イシンホームでは、初回の打ち合わせから土地と建物をセットで提案し、ローンや土地はもちろん、メンテナンスやアフターフォロー、税金について詳細に説明し、不安な点があれば、しっかりとアドバイスをします。また、イシンホームではフラット35Sが標準装備。イシンホームでの住宅購入で、ローン破綻0住宅を実現しましょう。