住まいの中で、一番熱が逃げるとされるのが、窓などの開口部。つまり、1年を通じて快適な生活を手に入れるためには、窓の性能を上げることが最も重要になるのです。そこでおすすめしたいのが樹脂サッシ。断熱性能が極めて高いとされていて、先進国では約50%以上の住宅で使われています。今回は、そんな樹脂サッシのメリットやデメリット、お手入れ方法などについて紹介します。
●まずはサッシの種類を紹介
主に使われているサッシは、木製サッシ、アルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシの4種類。それぞれの特徴について解説します。
木製サッシ
木ならではの温かさがあり、断熱性や防露性に優れています。しかし、腐食しやすく、塗装がはがれやすいという注意点があるため、定期的なメンテナンスが必要です。また、素材そのものや加工のためのコストがかかります。
アルミサッシ
サッシ全体がアルミニウムで構成されたもの。耐久性が高く、軽量で開閉がしやすいところが魅力で、日本では最も多く利用されています。冬場は暖房の影響で結露が発生しやすく、カビの原因になることもあります。
アルミ樹脂複合サッシ
結露が発生しやすいというアルミサッシのデメリットを解消するために誕生。家の外側に耐久性に優れたアルミ、内側に断熱性の高い樹脂を使った複合タイプ。樹脂サッシに比べて断熱性や防音性が低く、アルミサッシより紫外線に弱いという特徴があります。
樹脂サッシ
全体が樹脂(プラスチック)でできていて、何より断熱性の高さが魅力。発祥はドイツで、厳しい寒さの中でも省エネで快適な住環境をつくるために開発されました。日本でも新築住宅を中心に普及が拡大しています。
今回は、この樹脂サッシについて、詳しく紹介していきます。
●樹脂サッシのメリットやデメリットを紹介
樹脂サッシのメリット、デメリットとその解決法について解説します。
メリット
・断熱性が高い
先述の通り、樹脂サッシの最大の特長は断熱性の高さです。外の気温の影響を受けにくいため、室内温度が安定し、光熱費の削減にもつながります。また、部屋間の温度差をなくすことで、ヒートショックなどのリスクを下げる効果も期待できます。
・結露が生じにくくなる
樹脂サッシは、熱が伝わりにくいため、サッシの室内側に結露が生じにくくなります。その結果、結露が原因で発生するカビやダニを防ぐことができます。
・防音効果が期待できる
樹脂サッシは気密性の高さも特徴。サッシの隙間から空気の行き来が少ないため、音も伝わりにくくなります。
デメリットやその解消法
・価格が高い
日本ではまだ普及率がそれほど上がっていないことから、一般的なアルミサッシよりも部品代などが高額になってしまうのが原因とされています。ただ、今後もエネルギーコストが上昇する可能性を考えると、家の断熱性を高めることは大きなメリットがあるといえます。
●樹脂サッシのメンテナンス方法
気になるお手入れ方法について紹介します。こまめな掃除を心がけましょう。
普段のメンテナンス
中性洗剤をぬるま湯で薄め、柔らかい布やスポンジで表面を優しく洗います。汚れが取れたら水で洗い流し、乾いた布で拭き取ります。
汚れがひどい時のメンテナンス
弱酸性の自動車用洗剤や水あか取りがおすすめ。頑固な汚れもスポンジなどで簡単に落とすことができます。汚れが取れたら、普段のお手入れと同じように、水で洗い流し、乾いた布で拭き取ります。
レールのメンテナンス
歯ブラシなどを使って砂ぼこりを掃き出した後、割りばしの先に布を巻き付けて拭き取ります。レールは汚れがたまりやすいところであるうえ、汚れが傷の原因となってしまうので、定期的な掃除が必要です。
●イシンホームは断熱樹脂サッシが標準装備!
イシンホームでは、内側も外側も樹脂を使った高級樹脂サッシ窓を標準装備。結露しづらいため、他のサッシの窓に比べて掃除の手間がかからず、カビの発生も抑えてくれます。さらに、Low-E複層ガラスも標準装備。赤外線を反射する能力に優れていて、断熱性が高いところが特徴。紫外線をブロックすることで畳や家具の日焼けも防いでくれます。
●まとめ
樹脂サッシはアルミサッシよりも断熱性が高いことから、外気温の影響を受けにくく、室温を安定させる効果があります。さらに、室温を外に逃がしにくいので、冷暖房効率が高まり、光熱費を下げる効果も期待できます。併せてLow-E複層ガラスも採用すれば、メリットが高まります。家族構成やライフスタイルなどに応じたアドバイスもさせていただきますので、ぜひ気軽にご相談ください。