近ごろ人気!和モダンな家。外装は?インテリア?新築時のポイントはココ!

家づくりは、住む人の価値観やライフスタイルを雄弁に物語ます。こだわりのポイントは、土地や環境、間取りなどのプランニングが主流ですが、それに加えて外観やインテリアのテイストにこだわって家づくりを進める方が増えています。そんなデザイン志向の家づくりで人気なのが「和モダン」と言うスタイル。和モダンとは、日本の伝統的な美意識と現代の洗練されたデザインを組み合わせた、独特のスタイルです。そこで今回は、和モダンな家づくりにフォーカスして、その魅力を解き明かしていきます。

●今なぜ和モダンな家が人気なのか


和モダンな家は、日本の伝統的な建築様式と、洗練された現代の洋風テイストが織り交ぜられており、和風と洋風それぞれの魅力が感じられ人気となっています。中でも人気のポイントを挙げると次の3つに集約されます。

1. 自然素材が多く癒される


まず和モダンな家は、土壁や漆喰、畳などの日本を感じられる自然素材を生かしています。
日本人のアイデンティティを感じながら、ナチュラルな素材をシンプルなデザインに取り込み、自然との調和を図るスタイルは、現代が求めるライフスタイルにマッチしています。

2. 流行に左右されない


最新のトレンドを取り入れた家はその流行がすぎるとデザインが古く感じられる可能性があります。和モダンな家は長い歴史の中で育まれたシンプルながらも洗練されたデザインをベースにしているため、流行に左右されないという強みがあります。

3. 日本の気候に合っている


土壁や漆喰など、和モダンな家に用いられる自然素材は、室内の温度が高いときは湿気を吸収し、室内が乾燥すると湿気を放出する調湿効果を持っています。四季によって大きく環境を変える日本の気候に合わせて、快適さを守る働きがあるのです。

●和モダンの家とは


和モダンな家を特徴づけるポイントは、石や木、竹、畳、障子などの日本建築の素材や、引き戸や襖(ふすま)といった伝統的なパーツが現代的にアップデートされて取り入れられていること。日本の伝統的な美意識と現代的なデザインやスタイルの融合をコンセプトとした建築様式の一つです。そのメリットを整理すると次のようになります。


<和モダンのメリット>

・落ち着いた空間
・収納が多い
・安全性

和モダンのメリットは、ゴロリと横になれる畳の部屋などリラックスできる空間をスタイリッシュに演出できることです。クローゼットや棚、目隠しを上手に活用して収納空間をつくりやすいこともメリットです。床材として畳や無垢材が用いられることも多いですが、これらの素材はフローリングに比べて柔らかいため安全性が高く、お子様のいる環境でも安心です。

<和モダンのデメリット>

・職人によって仕上がりに差が出る
・費用がかかりがち
・メンテナンスが必要

デメリットとしては、職人の技量により施工にムラが出たり、余計に費用がかかったりすることが考えられます。また畳の張り替えなど、メンテナンスも必要です。無垢材の床もシミになりやすいという欠点がありますが、無垢材は表面を削って整えることもできるため、メンテナンス次第では愛着を持って長く使えるメリットになります。


●和モダンな家づくりのポイント

<外観・外構のポイント>


和モダンな外観のポイントは、伝統的な日本家屋を構成する要素、例えば大きな屋根や木の格子、引き戸などが外観の一部に巧みに取り入れられ、それらの要素がモダンな素材や形状と組み合わされ、現代的な印象を表現していることです。以下のポイントを参考にイメージを描いてください。

縁側やウッドデッキで庭とつながる空間を作る


庭につながる縁側やウッドデッキは、ゆったりとくつろげるスペースになるだけでなく、日本の風情・四季を感じられるスペースにもなるでしょう。

屋根や外壁の素材にこだわる


屋根の形状や外壁の質感や意匠は住まいの第一印象に大きく関わります。和モダンな家で多く採用されている屋根や外壁のスタイルを以下に紹介します。

・切妻屋根
日本家屋で最も一般的。2方向に流れ(斜面)がある屋根で、構造がシンプルなのでコストも抑えられます。

・寄棟屋根
四方に流れ(斜面)がある屋根。重厚感がありますが、構造が複雑になるのでコストがかさみます。

・片流れ屋根
流れが1面のみ。スタイルを出しやすいだけでなくローコストというメリットもあります。

・漆喰壁
自然素材の風合いと色合いが魅力。湿度を調整する機能もあり、室内でも使用されます。最近では環境にやさしい素材として注目されています。

・石畳
自然石は一つ一つ形状や質感・色合いが異なるため、豊かな表情を作り出し、変化に富んだ趣を演出します。

・格子戸
外観デザインに日本らしいアクセントを与えてくれます。機能的にも、視線を遮りつつ光と風を通す役割を兼ね備えています。

<内装でのポイント>


和モダンな家の内装のポイントは、伝統的な日本の意匠と現代的な西洋のデザイン要素を、スタイリッシュに調和させていることです。日本家屋が持つ温かみと落ち着きを残しつつ、現代的な生活スタイルにフィトする空間デザインと言えます。」

・自然素材や自然光を取り入れる
和モダンなスタイルでは、木や竹、珪藻土などの天然素材が多用されます。これらの素材は、自然との調和を忘れない日本の美意識の象徴であり、同時に空間に落ち着きと温かみをもたらします。

・落ち着いた色合いや伝統色を取り入れる
落ち着いた自然の色や伝統色がベースカラーとなります。加えてポイントに鮮やかなアクセントカラーを取り入れ変化を演出します。例えば、花瓶や置物などに鮮やかな色を取り入れることで、空間に活気と個性を与えます。

・和室を上手に取り入れる
リビングに付属する「小上がり」や隣接する「中和室」など和室を上手に取り入れることもポイントです。また畳を縁なし畳やカラー畳にするだけでがらりと雰囲気が変わります。
 
・細部にこだわる
開き戸ではなく引き戸を活用することで、間仕切りに柔軟性が生まれます。折り上げ天井・梁・土間など日本家屋の意匠を上手に使うこともポイントです。

●和モダンな家づくりの注意点


和モダンな家では、障子や襖を使用する部屋も多く、完全な防音やプライバシーの確保が難しくなっています。また冬は熱が逃げやすく、寒い外気も入りやすいので日当たりの良さや断熱性も必要になります。また建材など素材にこだわりすぎるとその分コストが跳ね上がってしまいます。優先順位をつけ、本当に必要な部分にコストをかけることを意識しましょう。

●和モダンな家づくりの実例


イシンホームは「和モダン」な家づくりでも豊富な経験と実績があります。プランニングの参考として実際の施工例ご紹介します。

白木の建材と吹抜けで清々しい開放感を演出

自然石を生かした庭をLDKの借景に

外観に日本的な意匠を凝らしウッドデッキを設置

ウッドデッキと水盤で和モダンな庭を演出

●和モダンな家FAQ

Q:和モダンな家を建てると、高額になることが多いのでしょうか?


A:和モダンスタイルの家は、使用する素材やデザインによりますが、一般的には高額になり得ます。ただし、シンプルなデザインや上手に安価な素材を利用することでコストを抑えることも可能です。

Q:和モダンの家は、子供がいる家庭にも適していますか?


A:和モダンスタイルの家は、床がフラットで開放的な空間が多いため、子供が遊びやすく安全な環境を作りやすいです。ただし、障子や襖は破損しやすいため、注意が必要です。

Q:和モダンスタイルの家は暑さや寒さに弱いですか?


A:日本の伝統的な建築方法は、自然環境と調和し、風通しを良くすることで暑さを緩和する設計がなされています。和モダンな家でも、これらの伝統的な設計を取り入れつつ、断熱材やエアコンなどを用いて暑さや寒さ対策をすることが可能です。

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株式会社イシン住宅研究所(イシンホーム)

イシンホーム住宅研究会は家造りを天職とする日本全国約180店が参加する真面目な家づくり研究ネットワークです。常に未来を先取りする研究・開発型の企業です。蓄積したノウハウや研究実績を自社のためだけでなく、全国に提供し、喜ばれています。イシンホーム住宅研究会本部は商品開発チームを結成し独自で開発した販売・設計・施工のノウハウを加盟店に提供するとともに、優れた資材を一括購入することで購入にかかるコストを飛躍的に落とし、高品質・高性能な家をお客様に提供できる仕組みになっています。

本社(総合戦略本部)

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