太陽光発電YES!かNO?か。迷ってます!我が家の新築。

新築住宅に太陽光発電を設置するケース。FIT(固定価格買取制度)による電力の買取価格が年々下がり、魅力が薄らぐと共に、高額な設置費用を考えて躊躇する方が増えています。ところが、導入を迷う多くの方が、正確な情報を元に判断するのではなく、過去の情報や噂レベルの話に惑わされていることが多く見られます。太陽光発電を取り巻く環境は年々変化しているため、最新の情報をチェックしておくことが大切。そこで今回は、正しい判断材料となる情報を提供し、太陽光発電導入で多くのかたが悩むポイントを掘り下げていきます。

●太陽光発電、導入をためらう10のポイント

1. 費用が高額


太陽光発電の導入メリットが分かっていても「太陽光は高い」というイメージはまだまだ根強く残っています。ところが現実は太陽光発電導入の初期費用がどんどん下がっているのです。ざっくり言うと4.5kWの住宅用太陽光発電を設置する場合、2012年で必要だった200万円強の費用がなんと10年で3割以上もダウン!車一台分の費用が軽自動車並の価格まで下がり、どんどん導入費用が割安になっています。現在、導入費用の目安とされているのは1kWhあたり28.8万円※1。4.5kWで130万円程度まで下がっています。ところが最近の値上げトレンドで今後の動向は不透明。カーボンニュートラルが叫ばれ、2025年からは東京都で行われる「新築一般住宅における太陽光パネルの設置義務化」など社会の動向を考えると、新築住宅における太陽光発電の導入は今がタイミングと言えるかもしれません。

太陽光パネルの価格も大幅にダウン

※1:資源エネルギー庁「太陽光発電について」2023年12月

2. 年々下がる売電価格


FIT(固定価格買取制度)による電力の買取価格は、1kWhあたり40円を超えていた当初から、2023年度には1kWhあたり16円まで下がり今後も低下傾向はつづくと見られています。買取価格が下がると言う現実は、先行きに大きな不安を抱かせますが、低下の理由が、機器の価格が下がっていることに起因していることを忘れてはいけません。元々FIT(固定価格買取制度)は、高額な太陽光システムの価格を考慮して、固定価格で買い上げる10年を目処に元が取れるように買取価格が決定されています。一方、売電収入を前提に考えられていた太陽光発電導入の常識が社会環境の変化により大きく転換している状況も見逃せません。大幅な値上げがつづく電気料金を踏まえ、エネルギー収支をゼロ以下にするZEH住宅など、光熱費を大幅に下げる住まいのスタイルが注目されています。また東日本大震災や異常気象による災害で経験した停電リスクに備える設備として考える方も増えています。目先の買取価格の低下に一喜一憂して導入を悩むよりも、大きく変わる社会の動きに合わせて太陽光発電の本質的な利益を考えたほうが得策と言えそうです。

3. すぐ壊れないか寿命が心配


太陽光発電のシステムは長期にわたって使用しつづけるインフラ設備ですから、すぐに故障されては困ります。もちろん製造各社は長く使える耐久性を幾重にも検証して販売していますが、故障や不具合をゼロにすることは不可能です。そのため太陽光発電に使われる機器は一年保証の一般電化製品と異なり、10年から15年などの長期にわたる保証期間が設けられています。また一般に、太陽光パネルは30年ほど、パワコンも15年〜20年の寿命があるとされていますから、安心して導入できるといえます。

4. メンテナンスが大変そう


太陽光発電は、屋外で長期間使うものですから風雨の影響や経年劣化は避けられません。そのため、定期的な点検が必要です。ただ通常は4〜5年に1回の定期点検以外は特別な掃除の必要もなく、維持するための手間はあまりかからない設備だといえるでしょう。定期点検は、従来2万〜3万円程度でしたが、昨年来の値上げトレンドで1回の定期点検で4〜5万円にまで上昇。資源エネルギー庁「太陽光発電について」では定期点検の費用の相場は約4.7万円と発表されています。ただ定期点検やメンテナンスを怠ると、発電効率の低下や大きなトラブルにつながります。専門的な資格を持つ技術者や販売店に依頼して、4〜5年に1度程度のタイミングで定期点検を行って見守る必要があります。

5. 屋根の雨漏りが心配

こんな雨漏りの心配はない

太陽光発電を設置することで「屋根を傷めたり破損して、雨漏りの原因になるのではないか」と不安を抱く方も多いのですが、その心配は無用です。ソーラーパネルを設置する際に、屋根に穴を空ける場合もありますが、その際はしっかりと防水処理を行います。信頼できる業者がメーカーのガイドラインに沿って取り付ければ、雨漏りが起きるということは、ほぼないと言っていいでしょう。したがって、信頼のおける業者選びが大切になります。逆に屋根に太陽光パネルを取り付けることにより断熱性能が上がったり、夏場の直射日光を遮ってくれたりするメリットが期待できます。

6. もう補助金はもらえないのでは


現在、国による太陽光発電導入のための補助金制度はありません。しかし、多くの自治体では、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの導入や省エネ住宅の整備に利用できる補助金制度を設けています。また国が推進するZEH住宅の支援として新築の際は、「ZEH補助金」が用意されています。2023年にはZEH住宅に対して、40代以下の若者夫婦・子育て世帯を対象にした「こどもエコすまい支援事業」の補助金制度が新設されています。ZEH補助金との併用は不可ですが、最高で100万円の補助金がでます。というようにZEH住宅を建設する際には、55〜112万円の補助金を受け取れる可能性があります。この支援制度を活用する際には、いくつかの要件を満たす必要があるため、気になる方はイシンホームまでお気軽にご質問くださいね。

7. 設置できない家もあるのでは


ソーラーパネルは一般的に南側から南東側にかけて設置するため、なるべく南側の屋根が大きいことが望まれます。北側や西側の屋根であっても設置することは可能ですが、発電効率が悪かったり、デザインも損なわれる場合があります。太陽光発電の導入においては屋根の形状と面積は非常に重要で、すべての場所に太陽光発電がオススメできるわけではありません。また、太陽光パネルの設置場所や角度によっては反射した光による近隣トラブルの恐れもあります。導入を考える場合は、経験豊富で信頼できる業者を選ぶことが大切です。

8. 後から設置してもいいのでは


新築の場合、太陽光パネルの設置場所を考慮した設計ができるので、発電効率の高いシステムが実現できます。また、太陽光発電の設置には配線が必要ですが、新築の場合だと配線を壁に通して隠せるので、外観の見栄えが良くなるという利点もあり、工事も一度に行えるので手間や費用も抑えられるメリットもあります。さらに、設置費用を住宅ローンに組み込めるのも大きな利点だと言えるでしょう。家の建築費用と太陽光発電にかかる費用を別々にしてローンを組むよりも、住宅ローンに一本化するほうが金利を安くできます。また工事費も、後から設置する場合は割高になる可能性があります。

9. 固定資産税が高くなると聞いたけど


10kW未満の住宅用太陽光発電の場合は、基本的に非課税です。ただし、住宅の形態や太陽光発電設備の設置方法によっては課税される場合がありますので注意が必要です。例えば、自宅でお店を営んでいる住居兼店舗、または自宅の部屋を賃貸用として利用している場合、太陽光発電設備は産業用とみなされて課税されます。また設置形態でも課税される場合があります。屋根と一体型の太陽光設備を取り付ける場合、あるいは一体型太陽光発電設備の新築住宅を購入する場合などは、家屋として課税対象になるため固定資産税がかかります。
基本的に発電規模10kWが課税・非課税の分岐点となりますが、導入前に信頼できる業者に確認することが大切です。

10. 結局、元が取れるの?

発表されている試算データ※2によると、日本の住宅用太陽光発電の平均年間発電量は、容量1kWにつき1303kWh。容量5kWの太陽光発電の場合、年間の発電量は6515kWhになると考えられます。経済産業省のデータによると、発電した電力のうち、売電される割合は平均70%となっています。これらのデータをもとに考えると、総発電量6515kWhの約7割、年間にして約4560kWhが売電にまわされ、1955 kWhが自家消費される計算になります。こちら数字から導き出される1年間の売電収入は約7万2960円、削減電気料金は約5万3391円で、年間の利益は約12万6351円。10年間の総収入は126万3510円になります。

【売電収入(推計)】

年間売電量4560kWh
× 売電価格16円(FIT価格)
= 年間売電収入7万2960円

10年間で72万9600円

【自家消費電力分の利益(推計)】

年間使用量1955 kWh
× 電力価格27.31円(2025年度推定値)
= 年間削減電力料金5万3391円

10年間で53万3910円

売電収入+自家消費電力分


72万9600円 + 53万3910円 = 126万3510円

資源エネルギー庁「太陽光発電について」で発表されている設置費用の相場は5kWで144万円※1となりますが、東京都で導入した場合、10万円/kWの補助金が受け取れると考え初期費用は94万円。10年間の総利益126万3510円から差し引くと十分元が取れる計算になります。

10年間の利益(メンテナンスコスト含まず)

(売電収入+自家消費電力分)126万3510円 −(初期費用)94万円

= 32万3510円

※2:環境省「令和3年度再エネ導入ポテンシャルに係る情報活用及び提供方策検討等調査委託業務報告書」P115

●太陽光発電のメリットとデメリットを再確認

新築住宅への太陽光発電の設置は、東日本大震災を契機に大きく変化しました。当初は売電収入による利益という視点がメインでしたが、災害時の備えという発想、ここ数年の電気代の高騰による自家消費による光熱費の削減という意識が高まっています。どちらにしても太陽光発電の導入は高額な費用が必要なだけに、メリットとデメリットをよく吟味する必要があります。本稿で紹介した10のお悩みポイントをしっかりと検討して、後で後悔のないよう太陽光発電の導入を判断してください。

メリット


電気代の高騰や災害に備えられることへの評価が高まり、二酸化炭素排出を抑えるエコライフからの視点でも社会的ニーズが高まっています。

  • 電気代が安くできる
  • 売電収入が期待できる
  • 停電しても電気が使える
  • 環境にやさしい
  • 遮熱&断熱効果が高い家になる

デメリット


設置コストは年々低下して10年前より3割以上もダウンするなどかなりリーズナブルに!蓄電池との組み合わせで夜間使用への対応も進んでいます。

  • 設置コストが高額
  • メンテナンスが必要
  • 発電量が天候や季節に左右される
  • 夜間には発電できない

●太陽光発電で豊富な実績!イシンホームは信頼に応えます。

未来ゼロエネ住宅イシンサンクス-ZEGAの外観イメージ

イシンホームでは、太陽光発電を取り巻く技術革新や社会環境変化などニーズの変化を見つめつづけてきました。そんな新たな住宅づくりの要請への一つの回答が、現在イシンホームが推進している「一生、電気もガスもエネルギー代をほとんど払わない家」をコンセプトにした「未来ゼロエネ住宅イシンサンクス-ZEGA」の提案と普及への取り組みです。
さらに、工事費を除いた初期費用が0円で太陽光発電を設置できる「ZERO SECH」もおすすめ。10年間のリース契約で、毎月の売電収入からリース料を支払い、10年後からはすべての売電収入を手にすることができます。電気代の高騰が気になる方は、ご家庭の実情に合わせ実際にどれくらいの費用がかかるのか、売電はどれくらいになるのかなどのシミュレーションすることも可能です。
住まいの新築で太陽光発電の導入をお迷いの場合は、ぜひ一度イシンホームにご相談ください。豊富な経験をもとにしたきめ細かな提案でよりよい選択をお手伝いいたします。

太陽光発電の導入に関する記事は、こちらにもございます。併せてご覧ください。

太陽光+蓄電池搭載で節約・安心を手に入れた実例を紹介!
賢い家づくりのノウハウがぎゅっと詰まったカタログをもらおう

お客様情報を入力し「確認画面へ」ボタンを押してください。
※確認のお電話はさせていただく場合はございますが、しつこい営業は致しませんので気軽にお取り寄せください。
※必須項目には必ずご記入下さい。
※ご入力頂きました個人情報は、当該問い合わせに関してのみ利用し、本人の同意を得ることなく他に情報を提供することはありません。
詳しくはプライバシーポリシーをお読みください。

お名前必須
ふりがな
メールアドレス必須
ご住所必須

市区町村 地名 番地 マンション名

電話番号必須
建築予定エリア
家づくりお得情報



運営会社

株式会社イシン住宅研究所(イシンホーム)

イシンホーム住宅研究会は家造りを天職とする日本全国約180店が参加する真面目な家づくり研究ネットワークです。常に未来を先取りする研究・開発型の企業です。蓄積したノウハウや研究実績を自社のためだけでなく、全国に提供し、喜ばれています。イシンホーム住宅研究会本部は商品開発チームを結成し独自で開発した販売・設計・施工のノウハウを加盟店に提供するとともに、優れた資材を一括購入することで購入にかかるコストを飛躍的に落とし、高品質・高性能な家をお客様に提供できる仕組みになっています。

本社(総合戦略本部)

同じカテゴリの最新記事

注文住宅で理想のリビングを実現するための大切なポイントとは

新築・注文住宅について

なぜ今、注文住宅で太陽光発電の関心が高まっているの?その背景と導入時の注意点!

新築・注文住宅について