皆さんは日々の洗濯物をどこに干していますか?ベランダや庭のほか、洗面所や浴室、リビングなどに干している人もいるかもしれません。実は、共働き世帯が増加している現代は、室内干し(部屋干し)のニーズが高まっていると言われています。そこで今回は、そんな部屋干しの実態と、室内干しに便利な住宅の空間や設備について紹介します!
洗濯物の「部屋干し派」が増加!
ひと昔前までは、洗濯物は外に干すもので、部屋干しは天気の悪い日に行うのが一般的でした。しかし、イシンホーム住宅研究会が調査したところ、共働き世帯の62.5%が「平日は部屋干し」をしており、52%が「夜間」に洗濯物を干しているという結果に。
また、屋内干しで天日乾燥ができるインナーバルコニーについては、「すごく便利。使いたい」という人が92%に上りました。屋内で天日乾燥ができれば、「急な雨でも安心」「干しっぱなしができる」「虫がつかない」「防犯上安心」などという人が多いことがわかりました。
共働き世帯が増えている現代では、家に誰もいない昼間に外へ干すのを避けたり、忙しい朝ではなく夜に洗濯を回したりする人が増え、部屋干しの需要が高まっているようです。
どこに干す? 部屋干し事情とその悩み
洗濯物を屋内に干す場合、どこに干すのか迷うところですよね。一般的に多い干し場所と、その特徴について紹介します。
●寝室や空き部屋
洗濯物を部屋干しする際、人目につかない場所に干したいという人は多いはず。その点、空き部屋や昼間の寝室など、あまり使わない部屋は絶好のスペースです。ただし、日当たりや風通しが悪いと、洗濯物はもちろん部屋全体に“生乾き臭”がしてしまうリスクは考えられます。
●リビング
家の中でも特に広いリビングは、洗濯物を干しやすいスペースです。物干し用のラックなども置きやすいでしょう。ただし、家族全員が過ごす場所なので、生活の邪魔になる可能性が高いです。また、来客時に目につきやすいのも欠点です。
●脱衣・洗面所
脱衣・洗面所は、洗い終わった洗濯物をすぐに干せるのがメリットです。しかし、一般的には風通しや日当たりが悪いことが多く、洗濯物が乾きにくいことも。また、スペースが狭くて干した洗濯が邪魔になってしまうケースも考えられます。
●浴室
最近では、浴室乾燥機が付いたお風呂も珍しくありません。浴室であれば人目につきにくい上、乾燥機で効率よく洗濯物を乾かせます。ただし、当たり前ですが洗濯物を干している間は入浴ができません。また、入浴後の濡れた状態の浴室では、湿度が高すぎて洗濯が乾きにくいのも欠点です。
快適な部屋干しに、あると便利な空間・設備
それでは、一体どんな空間や設備があれば部屋干しを快適に行えるのでしょうか。当社がおすすめする設備について紹介しましょう。
●ウォークスルー洗面乾燥クローゼット
洗濯に関する「洗う」「干す」「しまう」「着る」という作業がまとめて行える脱衣・洗面スペースです。洗い上がった洗濯物をその場に干せるので、ベランダまで運ぶ手間と時間を省けます。また、洗濯物を干すことを前提に、広さや風通し、日当たりを考慮して設計されているので、洗濯物の“生乾き臭”がしにくいのも魅力ですよ。
もし、短時間で確実に乾燥させたい人は、リンナイの衣料乾燥機「乾太くん」を導入するのもおすすめです。
●インナーバルコニー
室内でありながら太陽光が差し込むトップライトが付いた物干しスペース。太陽光でしっかり洗濯物を乾かしたい人や、浴室乾燥機の電気代を節約したい人などにおすすめです。もし、誰もいない間に天気が急変してしまっても、雨が防げるのも安心です。また、屋内であるため花粉やPM2.5などの付着を防げるのもメリットですよ。
快適な部屋干しの空間を作るためのポイント
先述したような空間を作る際、気をつけて欲しいポイントについて紹介します。
●日当たり
太陽光は洗濯物を乾燥させるだけでなく、殺菌作用も持っていると言われています。また、シーツや毛布を太陽に当てて干すと、ポカポカして温かいですよね。こうした効果を得るためには、洗濯を干す場所の日当たりが重要です。屋内に部屋干しスペースを造る場合にも、日当たりの良さを考慮すると良いでしょう。
●換気
洗濯物は、風通しが良い場所ほどよく乾きます。そのため、屋内に洗濯物を干す場合には、きちんと換気ができていることも重要なポイントになります。また、狭い場所に大量の洗濯物を干すと風が通らないので、隙間を空けて洗濯物を干せるように、スペースを確保することも大切です。
●湿気
洗濯物に湿気は大敵。湿度が高いと洗濯物が乾きにくくなる上、ニオイの原因にもなりかねません。特に雨が多い梅雨時期には、外干しでも部屋干しでも“生乾き臭”がしやすいですよね。そうしたトラブルは、除湿機やエアコンを設置することで減らせます。
【実例紹介】室内干しが快適に行える間取り
それでは、最後に当社が手掛けた室内干しが快適に行える間取りをご紹介します。
●キッチンから徒歩10歩以内ですべての洗濯作業が完結
キッチンを起点に洗濯機、物干し、洗面台までをすべて10歩以内で移動できる間取りです。キッチンからリビング・ダイニングまでも10歩以内なので、洗濯機を回している間に料理をしたり、リビングの掃除をしたりして効率的に家事をこなせます。
洗濯機と物干し、衣類を片付ける収納棚はすべて1カ所にまとまっているので、洗濯作業はここで完結。洗い上がった衣類はその場で干して、乾いたらその場にしまえます。
すぐ横には階段下のスペースを利用した“家事デスク”があるので、アイロンがけも楽々です。
洗濯物は、「洗う」「干す」「アイロンをかける」「しまう」など、家事の中でも工程の多い作業です。しかも、子育て家庭では大量の洗濯物がすぐ溜まってしまいますよね。そんな重労働の負担を減らしたい人は、ぜひお気軽にご相談ください。部屋干しを快適に行える空間を作れば、その希望を叶えることができるはずです。