注文住宅で猫を飼いたい! おすすめの間取りや設備で、猫も飼い主も住みよい暮らしに

猫を飼っている人は、せっかく注文住宅を建てるなら人間だけでなく大切なペットにも良い環境を整えたい、と思うのではないでしょうか?しかし、ペットに直接要望を聞くことはできないので、どうすれば良いのか悩みますよね。そこで今回は、猫にも飼い主にも住みやすい家を造るポイントを紹介します。将来的に猫の飼育を考えている人も必見ですよ!

●猫との暮らしってどんな感じ? 魅力を徹底紹介!

ペットを飼うことができる賃貸住宅は限られているので、家を建てるまで猫を飼った経験がない人もいると思います。そんな人のために、まずは猫との暮らしの魅力を紹介します。

新しい家族が増えることによって、新たな生きがいとなる

猫とともに暮らす生活は、生きがいや幸福感につながります。というのも、ふわふわな猫を撫でることで「幸せホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」が増えるという実験結果があるのだそう。また、猫の存在によって家族の会話が増えたり、一緒にお世話をする時間ができたりと、家族の仲が深まるきっかけになるケースも多いようです。

生活にメリハリが生まれる

猫に限らず、生き物を飼うと休みなく毎日きちんとお世話をしなければいけません。なるべく同じ時間にエサを与え、トイレもこまめに掃除するのが理想的。そう聞くと面倒に感じるかもしれませんが、実際に飼い始めると猫に合わせて飼い主が生活リズムを整えることも少なくないようです。

散歩の必要がないため、犬より飼うハードルが低い

同じペットでも、犬は運動不足の解消やストレス発散のために散歩が欠かせないのに対し、猫には散歩が必要ありません。その理由は、持久力のある犬とは違って、猫は長距離移動を行わずに自分のテリトリー内で暮らす生き物だから。そのため、猫にとっては散歩がむしろストレスになってしまうこともあるのだとか。

飼い主からすると、仕事や育児に忙しいなかで毎日散歩に行く時間を取られなくて済むのは大きな魅力ですよね。ただし、猫が運動不足にならないように、家の中に猫が運動やストレス発散ができる場所をつくる工夫は必要になります。

猫が心地良いと感じる場所・行動

猫にとって快適な環境を整えるためには、猫が心地良いと感じる場所や行動を知っておくことが大切です。ここでは代表的なものを5つ紹介します。

●高いところ

バランス感覚が非常に優れている猫は、高い場所が大好きです。見晴らしが良くいち早く危険を察知することができるため、猫にとってリラックスして休める場所なのです。

●狭いところ

高所と同様に、地面の穴や物陰などの狭い場所も外敵から身を守りやすく、また獲物を待ち伏せしやすいため、好む傾向があります。特に、暗くて静かな狭い場所は、猫が眠るのにもぴったり。また、身体の熱が奪われにくいことも、寒さが苦手な猫にとって心地良いようです。

●日が当たるところ

もともと肉食動物である猫は、狩りをする時以外は体力を温存するためにゴロゴロして休む時間が長いです。その際、暖かい太陽の光が当たる場所で日向ぼっこをするのが大好き。さらに外の景色が楽しめる場所なら、猫の好奇心も満たされます。

●パトロール

猫は縄張り意識が強い動物で、自分が縄張りとするエリア内を警戒して歩き回る習性があります。そして異変を見つけると、「尿をかける」「爪をとぐ」「頬や頭を摺り寄せる」などのマーキングを行います。

●爪とぎ

爪は猫にとって獲物を捕まえるための道具であると同時に、外敵から襲われた時に身を守るための大切な武器。その爪をとぐという行為は、猫が生きていく上で欠かせません。

猫が苦手な場所・行動

反対に猫が苦手な場所や行動についても紹介します。

●不潔なところ

猫はとてもキレイ好きで、特にトイレについては神経質。トイレに排泄物があったり汚れが残っていたりすると、それだけで使わなくなってしまうことがあります。

●騒音

猫は人間よりも聴力が高い動物なので、人間にとっては普通の生活音でも、猫にはずっと大きく聞こえています。そのため、大きな声や音楽が聞こえる場所は、恐怖を感じてストレスになる可能性があります。

●縄張りへの侵入

縄張り意識が強い猫は、見慣れない来客を警戒しがち。普段自分がリラックスしている場所に見知らぬ人が入ると、ストレスを感じることが少なくありません。

●設計時に注意しておくべきことを紹介

飼い主と猫がお互いにストレスを感じることなく生活を送るためには、住宅の設計段階で以下のポイントに注意しましょう。 

臭い対策を徹底する

猫は肉球と鼻の頭にしか汗をかかないうえ、こまめに毛づくろいをする習性があるので、体臭はあまりしない生き物だといわれています。一方で、おしっこには独特な臭いがあるので、その臭い対策を行うことが大切。トイレを置く場所に換気扇を設ける、臭いがつきにくい内装材を使うといった工夫をすると良いでしょう。壁紙には調湿・脱臭機能を持つものや水拭きできるものなどにするのがおすすめ。床はタイルや化粧シートにするとおしっこが染み込む心配がないので、臭い残りを防げます。

事故防止のためキッチンを独立させる

火や刃物を使ううえに細々したものが増えやすいキッチンは、猫にとって危険な場所であると同時に、人間への衛生面を考えても、入ってほしくない場所です。そのため、リビング・ダイニングと同じ空間に設けるのではなく、仕切りドアや室内窓をつけるなどして独立させるのが理想的です。

脱走防止対策を徹底する

好奇心が旺盛な猫は、扉や窓から飛び出してしまう可能性があるので、以下のような対策をしておくのがおすすめです。

・玄関に内ドアを設置する
・ベランダに猫用フェンスを設置する
・ペットドア付きの扉を設ける場合は、ロック機能があるものを選ぶ

太陽光パネルやソーラー蓄電池の設置を検討する

猫は暑さに強い生き物と言われていますが、それでも夏場の快適温度は25℃前後と低め。昨今の猛暑には耐えられない恐れがあります。夏場は外出時にもエアコンをつけておきましょう。

ただ、そうなると電気代の高騰が気になってきますよね。太陽光パネルや蓄電池を設置すると、その悩みは解消されます。イシンホームの“イシンフルセット標準住宅”であれば、世界最高クラスのソーラー発電および大容量の蓄電池が標準装備。ぜひ検討してみてくださいね。

●素材に気を配って、猫との暮らしを快適に!

猫との暮らしを快適にするためには、掃除がしやすく防音効果が高い素材を採用することが大切。ここでは、代表的な素材をご紹介します。

壁紙の素材 

先述した臭い対策用の壁紙のほかにも、傷が付きにくい機能性クロスや、防音効果があるクロスなどが存在します。トイレや水回りには消臭クロス、猫が爪研ぎしそうなペットルームには機能性クロスというふうに、使い分けるのもおすすめですよ。

床の素材 

猫はツルツルの床材の上を走ると脚が滑って脱臼してしまう可能性があるため、できる限り滑りにくい素材を選ぶ必要があります。フローリングだけでなく、滑りにくくてクッション性が高いクッションフロア、耐久性が高くて汚れや臭いがつきにくいフロアタイルなども選択肢に入れると良いでしょう。また、滑り止め加工されたラグを敷くことで、床を滑りにくくする方法もあります。

キャットウォークの素材 

キャットウォークとは、高い場所にある猫の通り道のこと。家の中に造る場合は、壁や天井に木材などで猫が登れるサイズの足場を取り付けます。その際、柔らかく傷付きやすいパイン材などは劣化が早いので、強度があるシナランバー材などを使うのがおすすめ。強くて長持ちする素材の方が修繕費を抑えられるので、長い目で見れば費用の節約効果も期待できます。

猫と暮らしやすい設備や間取りは?

猫の好きなことや苦手なことを踏まえた上で、猫と暮らしやすい家にするための具体的な設備や間取りについて紹介します。

●高い位置にキャットウォークを設置

キャットウォークとは、高い場所に設置された猫専用の通路のこと。突っ張り棒などを使って設置する“取り付け型”の製品も多く販売されていますが、注文住宅なら部屋の間取りやデザインにぴったり合うものを造れます。もちろん高さも自由に調整できるので、カーテンレールの上など高い位置に設置することも可能です。あわせてキャットウォークに登るための猫用階段も取り付ければ、猫は上下運動も楽しめるでしょう。

どちらも壁に直接取り付けるので、キャットタワーを置くスペースがない家でも取り入れやすいのが魅力。多頭飼いをしている場合は、猫同士がすれ違える程度の幅に設計するのがおすすめですよ。

●自由に歩き回れる通路やドアを造る

猫が自分の縄張り内を自由に行き来できるように、猫の動線を考えることも大切です。例えば、廊下からリビングに入って猫階段を登り、キャットウォークまで猫がスムーズに移動できるように、家具や家電の配置や部屋の間取りを調整しましょう。

また、部屋同士の移動には猫専用のドアをつけてあげるのがおすすめ。人間が使う大きなドアで猫が体や尻尾を挟むといった事故を防げます。

●猫専用の“隠れ家”を用意

人間に“自分の部屋”や“自分の布団”が必要なように、猫にもゆっくり過ごすためのパーソナルスペースが必要です。猫の精神衛生面を考えると、室内に数カ所の“隠れ家”を用意してあげると良いでしょう。隠れ家は市販の猫用ベッドをはじめ、猫の体にフィットするダンボール箱などを置くだけでもOK。また、猫によっては毛布1枚で安心したり、ソファやベッド下の空間で満足したりする場合もあります。

●外の観察や日光浴ができるスペースを設ける

日向ぼっこが大好きな猫がくつろげるように、窓辺に休憩スペースを設けるのもおすすめです。窓辺であれば、好奇心旺盛な猫が外の様子を眺めることもできます。ただし、強い日差しに当たり続けると熱中症になってしまう可能性もあるので、必ず日陰のスペースも確保するようにしてください。

●爪とぎ対策を行う

猫が好きな時に爪をとげるように、“爪とぎ”の設置は必須。爪とぎは小さくないので、置いた時に邪魔にならないように、あらかじめ設置場所を考えておいた方が良いでしょう。また、爪とぎを設置したとしても猫が壁や床で爪をといでしまう可能性はゼロではありません。その対策として、傷のつきにくい壁紙や壁材を選んでおくのもおすすめです。

●換気設備を考慮してトイレを設置する

トイレはいくらこまめに掃除をしても匂いが気になってしまうものです。猫だけでなく飼い主も快適に暮らすためには、できるだけ匂いを抑えたいですよね。

そこでおすすめの設置場所は、洗面所などの換気設備の近くです。壁紙や天井などの素材を消臭性能のあるものにすれば、より快適に過ごせるでしょう。また、猫は排泄物を隠す習性があるので、落ち着いて排泄できるように目立ちにくい場所にトイレを設置することも大切です。

【実例】イシンホームなら猫との快適な暮らしが叶う!

最後に、当社が手掛けた「猫と暮らす家」の実例を紹介します。

<ポイント1>壁に馴染むキャットウォーク&階段

壁のカラーや素材に馴染むオリジナルのキャットウォークと階段を設置。猫が運動不足を解消できるように設計しています。

<ポイント2>傷が目立ちにくい床材

猫による引っかき傷が目立ちにくい床材を選定。味わいがあるビンテージチェリー色です。

<ポイント3>階段下に猫専用の部屋を確保

階段下のデッドスペースを利用して、猫専用の部屋を造りました。床には匂いを除去する排気口が設置してあります。

●FAQ

猫のいたずら対策を教えてください

いたずらの種類によって必要な対策は異なります。例えば、かみ癖や引っかき癖対策としては、かんだり引っかいたりしてもでもいいグッズを置くスペースをつくってあげると良いでしょう。また、キッチンへの侵入対策なら、キッチンを独立させたり、キッチンよりも居心地の良い場所をつくったりする方法があります。脱走対策には、玄関に内ドアを設置したり、ベランダに猫用フェンスを設置したりするのがおすすめです。

猫を複数匹飼っています。その場合、どのような対策が必要ですか?

複数の猫を同時に飼う場合は、それぞれの猫がストレスを感じないように「自分だけのお気に入りの居場所」を作ってあげることが大切。そのためには、猫の数に応じた広さが必要になります。猫によって個体差はありますが、一般的な目安としては1~2匹なら1LDK、3〜4匹なら2LDKは必要。また、トイレの数は猫の数より1つ多めに設けるのが理想的です。

猫と一緒に暮らす場合、トイレや爪とぎ、キャットタワーなど、必要な物はたくさんあります。それらの設置場所を考慮せずに家を建てると、居住スペースが狭まって暮らしにくくなる可能性も。そうした失敗をしないように、ぜひ今回の記事を参考にして必要な設備やスペースを考えてくださいね。もし、不安や不明なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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