人気の平屋、新築するなら2LDK?3LDK?理想の間取りを実現するポイントとは

ワンフロアで完結するシンプルな暮らしのスタイルが人気の平屋。最近では新築住宅の3割以上が平屋となるエリアも出るほど。そこで平屋の魅力を徹底解剖。その魅力、デメリットから快適な住まいにするための平家ならではの注意点。家族構成に応じた間取りのポイントなどをご紹介します。

●着工数が示す平屋人気

平屋住宅の人気がどんどん高まってきています。国土交通省の建築着工統計調査によると、2023年度にける新築一戸建ての15.4%が平屋でした。2013年度の同調査では7.4%でしたので、ここ10年で平屋を選ぶ人の割合が2倍以上にも増えています。

※国土交通省の建築着工統計調査より作成

またリクルートの調査による2023年エリア別調査※では地価の高い首都圏でも10.5%と1割を超え、特に人気の高い北関東では36.5%もの家庭が平屋を選んでいます。
この平屋人気は最近の住宅建築のトレンドとなっており、国土交通省の建築着工統計調査では2019年度に10.7%と全着工件数の10%を超え、2023年度には15.4%とわずか4年間で5%近くも増加しています。

●平屋が人気を集める理由

平屋が人気になっている背景には、主に2つの要因があります。

ひとつは建物の長寿命化です。かつて日本の住宅平均寿命は約30年と言われており、高齢になる頃には建て替えや住み替えが必要になりました。現在では、長期優良認定住宅などは60年以上も住み続けることができることを前提に設計・建築されているため、老後まで視野に入れた住まいづくりをする方が増えています。

階段の上り下りのない平屋は、高齢者にとって暮らしやすく、足腰が弱った場合や、車椅子の生活になった場合にバリアフリー化しやすいのも魅力となっています。そのため、老後に住むときも不自由が少ない平屋が人気となっているのです。

もうひとつの要因としては、若い世代のニーズの変化が挙げられます。核家族化が進展し、多くの部屋が不要になり、平屋ならではの動線計画や大きな空間が取りやすいといった要素もあり、家事効率のよいワンフロアで生活したい若い世代の人気を集めているのです。

●今後もつづく平屋人気 

アフターコロナ時代の大きな変化として、リモートワークの一般化が挙げられます。これにより通勤圏という概念が薄れ、広い敷地を確保しやすい郊外への移住や、地方に住宅を持つことのハードルが下がり、家づくりの自由度も高まっています。このような変化を考えると平屋の人気は今後もつづくと予想されます。

●平屋の魅力


昔の日本家屋は平屋が主流でした。現在では土地を有効活用できる2階建てが主流となっていますが、平屋ならではのメリットも多くあります。では平屋の魅力はどこにあるのか整理してみましょう。

・ワンフロア完結


平屋の最大の特徴は、階段がないこと。階段の上り下りのない平屋は生活のすべてがワンフロアで完結します。当然、生活動線が短く家事を効率よくこなせます。また階段がないことで、階段下のデッドスペースがなくなり、横の方向に広がりをつくることもでき、開放感を生み出せます。

・家族が近づく


ワンフロアで暮らす平屋は、家族が互いの気配を感じやすく、コミュニケーションが取りやすいのもメリットです。リビングを中心に各部屋がレイアウトされ、自然と家族が集まるようになります。また、みんなが同じ階にいるため、ほかの部屋にいる家族の気配も感じやすく、家族の距離が近づきます。

・構造的に安定


平屋は台風や地震などの災害に比較的強いのもメリット。縦長の建物より、重心が低い平屋のほうが強風でも倒れにくく、台風の通り道となっている沖縄では、昔から平屋が多くみられます。同様に地震でも、2・3階建てより平屋のほうが耐震性は高くなります。

・全世代に優しい


高齢になると足腰が弱くなり、階段の上り折りが負担になるだけでなく転倒やケガのリスクも高くなります。また、お子様が歩けるようになると、階段での転倒が不安です。2階がない平屋は、バリアフリー化もスムーズで全世代に優しい住まいと言えます。

・メンテナンスの費用が割安


平屋は構造がシンプルなため、メンテナンスの費用も安くなります。屋根や外壁のメンテナンスでは、2階建てでは足場の設置が必要ですが、平屋では不要になりコストが抑えられます。また、2階部分を支える必要がない平屋は、壁を取り払うようなリフォームでも耐震補強が発生しにくいため、自由度が高く、費用も安くなる傾向あります。

●平屋のデメリット


もちろん平屋にはデメリットもあります。理想の平屋を実現するためにデメリットもよく理解してプランニングに活かしてください。

・広い土地が必要


建ぺい率50%の土地に30坪の平屋を建てる場合、最低でも60坪の敷地が必要になります。同じ条件だと2階建ての場合は、30坪の土地にワンフロア15坪×2で30坪の家を建てることが出来ます。そのため土地購入費用は2階建てと比べて高くなります。

・建築費の高くなりがち


基礎工事と屋根工事は建築費用の中でも特に費用がかかる部分。平屋は基礎部分の面積も広くなり、屋根の面積も大きくなるので2階建てに比べ工事費用がかかり、坪単価が上がってしまいます。

・プライベート空間が作りにくい


家族全員が同じフロアで生活し、廊下などの緩衝ゾーンも少ないためお互いのプライベートを確保するのが難しくなります。

・冷暖房効率が悪くなりがち


建物のつくりにもよりますが、平屋は屋根の面積が広い分だけ室内が暑くなりやすい傾向があります。その半面、冬場は日差しが届かない家の中心部が寒くなりがち。冷暖房の効率が悪くなりがちです。

・防犯に注意が必要


平屋は侵入しやすいため、空き巣被害などの危険性も高くなります。防犯カメラの設置をしたり、侵入しにくい二重窓など防犯対策をしっかりと行うことが大切です。


●快適な平屋にするための注意点


平屋のデメリットをなくし快適な暮らしを実現するために押さえておくべきポイントを紹介します。

・採光に工夫を


平屋の場合中心部分は、2階建てに比べて窓からの距離が遠くなります。採光を確保するため大きな窓や天窓、中庭を設けるなどプランニングの工夫で、より快適な平屋が実現します。

・屋根の断熱


屋根と居住空間が近い平屋は、屋根の断熱が不十分だと太陽の熱をもろに感じることになります。また冬は広い屋根から暖気が逃げていきます。夏涼しく冬暖かい平屋にするには屋根の断熱対策が重要になります。

・防犯とプライバシーの確保


平屋は構造上、外から中の様子がうかがいやすく、侵入経路も多いことから、防犯カメラや防犯仕様の窓など十分な防犯対策が必要です。また家族の気配を感じやすいので、思春期のお子さまにはプライバシーがないと不満を訴えるかもしれません。子ども部屋とリビングを離すなど間取りの工夫が必要です。

・水害に注意


地震や台風に強い平屋も水害だけには弱いです。平屋は水が入りやすく床上浸水が起これば、逃げ場のない家具・電気製品が甚大な被害を受けます。平屋の敷地は、高台にある土地や、川や海から離れた場所を選びましょう。

●平屋の間取りのポイント


間取りやデザインの自由度が高い平屋。バリアフリー住宅から使い勝手のよい家事動線を実現したコンパクト住宅など、理想の平屋をカタチにするためのポイントをご紹介します。

・家族構成別の間取り


国土交通省の住生活基本計画では、快適な暮らしを送るために必要な戸建住宅の広さを以下の基準で示しています。

単身世帯:55㎡
2人以上の世帯:25㎡×世帯人数+25㎡(都市部:25㎡×人数+15㎡)

この基準で、家族構成ごとの平屋の広さを求めると下記の坪数になりました。

2人:75㎡:約23坪
3人:100㎡:約30坪
4人:125㎡:約39坪

人数・家族構成平屋の広さの目安
二人暮らし(夫婦2人)22~24坪程度
夫婦と子ども1人(3人)25~30坪程度
夫婦と子ども2人(4人)30~35坪前後
1人暮らし20坪程度

・快適なリビングづくり


平屋には二階部分の荷重がないため、大空間や大開口のプランニングが容易です。天井高も出しやすく吹き抜けや勾配天井を設けることで、のびやかな空間づくりも可能です。また、ウッドデッキや「軒下」のような屋外空間をつくることで、LDKと庭を一体化してより広さが感じられる演出も。部屋数や収納を増やしたい場合は、ロフトもオススメ。縦の空間をうまく利用すれば、開放的で心地よい空間づくりができるでしょう。

・子供部屋


お子様が小さいうちは、「リビング続きの子供部屋」がオススメ。お子様がまだ小学校低学年くらいまでは、リビングと一体で使い、その後は家具や仕切りを使ってゾーニング。中学~高校生で個室に移るようなスタイルが理想的です。

・使いやすい動線計画


まず1番のポイントは、廊下を減らすこと。廊下がなくなれば、室内を広く使え、動線もシンプルに設計できます。またキッチン周辺に家事動線をまとめることも大切。料理と洗濯や片づけを同時にするなど、複数の家事がスムーズに進行できます。キッチンから洗面所、キッチンから部屋干しスペース、キッチンからお風呂など、家事の移動が楽になる工夫を考えてください。

・収納


平屋は2階建てに比べて床面積が狭くなりがちですから収納スペースが不足することも。ポイントは、家族の生活動線に合わせて適切な場所に収納を設けること。たとえば通勤や通学に着るコートは部屋のクローゼットにしまうより玄関クロークが便利です。また小屋裏収納や床下収納、階段下収納などデッドスペースを収納に活用することもオススメです。

●平屋の新築費用


平屋は2階がない分安く建てられると思っていませんか。ところが実際には、同じ広さの敷地に住宅を建てる場合、平屋は2階建てよりも坪単価が1~2割ほど割高になる傾向があります。

・費用が高くなる理由


平屋は基礎面積が大きく、屋根の面積も広くなります。その分、基礎工事や屋根の工事費用など建築費用の高い工事が占める割合が多くなります。また平屋は2階建てよりも延床面積が小さくなるケースが多く、建築費用を延床面積を割ることで算出する坪単価は高くなりがちです。

・建築費用の目安


平屋の建築費用は、広さ、プランニング、設備のグレードによって大きく変動します。大手ハウスメーカーの場合なら坪単価55万円から100万円を超えるケースまで様々です。たとえば、延床面積が25~33坪で坪単価を60万円と想定した場合、建築費用は1,500万~2,000万円程度が平屋建て住宅の建築本体費用の目安となります。最近は工事費用がアップしているので信頼できる業者に見積もりを取りましょう。

・建築費用を抑えるポイント


家づくりの予算には限りがあります。細部にこだわるほど、建築費用は高額になるため、計画段階でしっかりと検討する必要があります。そこで、建築費用を抑えながら理想の平屋を建てるポイントをご紹介します。

シンプルなデザイン


家全体のデザインをシンプルにして余計な装飾などをしないことで、建築費用を抑えられます。シンプルで洗練されたデザインにすることで満足度もアップします。

廊下を減らす


廊下を減らすことで、床面積を抑えつつ室内の広さが確保でき、動線もシンプルに設計できます。コストを抑えながら住みやすい空間になるメリットもあります。

ムダな窓を減らす


小窓1つを追加すると設置費用は10万~15万円ほど。腰高窓の場合は12万~20万円ほど追加費用が発生します。また窓が増えると耐震補強工事が必要になる場合もあります。

内装・設備を厳選する


特に設備機器は単価が高く、費用の高騰に直結します。どこにお金をかけるか優先順位をはっきりさせておきたいものです。

●平屋建築の実例

平屋は、2階部分を支えるための柱や壁などの構造的な制約が少なく、間取りやデザインの自由度が広がります。また屋根が広い特性のため太陽光発電との相性も抜群。イシンホームでは「一生、電気・ガス代をほとんど払わない家」を目指し、広い屋根を活かして太陽光発電を導入したZEHタイプの平屋「サンクスZEGA」を提案しています。

のびやかな空間づくりにこだわった40坪タイプ

19帖の広々LDKの上部を吹き抜けとし、のびやかな開放感を演出した3LDKタイプ。2台分の駐車スペースを確保したビルトインガレージも設けています。

コンパクトな2LDK22坪タイプ

3人家族にぴったりのコンパクトな22坪2LDKタイプ。キッチン横のパントリー、ファミリークローゼットや玄関の土間収納など収納空間の充実も見逃せません。

ゆとりと機能性を高めた3LDK25坪タイプ

廊下をなくし25坪の面積で機能的な3LDKを実現。キッチンと水回りへ一直線の動線を設け家事効率をアップ。人気のファミリークローゼット、主寝室のWICも設けています。


●平屋建築に豊富な実績!理想の平屋づくりはイシンホームにお任せください。

イシンホームでは平屋づくりでも豊富な経験と実績があります。コンパクトで予算を抑えた平屋から、平屋の設計自由度を活かした伸びやかでデザイン性の高い平屋まで、様々な提案が可能です。あなたの理想の平屋の実現は、下記リンクから見学会・展示場のご予約をいただき、いつでも気軽にご相談くださいね。

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株式会社イシン住宅研究所(イシンホーム)

イシンホーム住宅研究会は家造りを天職とする日本全国約180店が参加する真面目な家づくり研究ネットワークです。常に未来を先取りする研究・開発型の企業です。蓄積したノウハウや研究実績を自社のためだけでなく、全国に提供し、喜ばれています。イシンホーム住宅研究会本部は商品開発チームを結成し独自で開発した販売・設計・施工のノウハウを加盟店に提供するとともに、優れた資材を一括購入することで購入にかかるコストを飛躍的に落とし、高品質・高性能な家をお客様に提供できる仕組みになっています。

本社(総合戦略本部)

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