
注文住宅を建てる場合、間取りはもちろん、インテリア(内装)も自分のこだわりや趣味を活かしたプランにすることができます。インテリアには、モダンテイストや和モダンテイスト、アジアンテイストなどさまざまなデザインがあり、選ぶ素材や色合いなどが大きく異なります。イメージが曖昧な場合、内装材がスムーズに決まらなかったり、まとまりがない空間になってしまったりすることもあるでしょう。
そこで今回はインテリアプランニングの進め方や主なテイストの特徴、診断チェックリストなど、インテリア選びに失敗しないためのテクニックをご紹介します。
目次
注文住宅のインテリアテイストの決め方
内装やインテリアの決め方には大まかに3つのポイントがあり、ポイントを押さえることでスムーズにプランニングが進められます。
(1)インテリアテイストを考える
まず決めなければいけないのは内装のテイストです。ナチュラルモダンや北欧風、アジアンスタイルなどインテリアテイストには様々な選択肢があります。どのようなテイストを選ぶかが決まらないと、内装やインテリアの方向性も定まりません。
特にリビングやダイニングは家族が集まる空間ですから、家族全体で話しあって方向性を定めることが大切です。目指すべきテイストが決まると、他の選択もスムーズに進められます。
(2)カラーコーディネートを考える
インテリアテイストが決まったら、カラーコーディネートを考えましょう。
基本は、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3つに分けて考えることです。
ベースカラー: 部屋の基調となる色のことで、面積の70%程の配分となります。部屋の大半を占め、インテリアの方向性を決める色となります。
メインカラー: 部屋の主役となる色のことで、面積の配分は25%程。部屋の印象を決定づける色なので、ベースカラーとの調和やアクセントカラーとの相性を考えて選ぶとよいでしょう。
アクセントカラー: インテリアのポイントや、引き締め役になる色で、面積の配分は5%程です。メリハリがつくように、ベースカラーやメインカラーより目立つ色を選ぶようにしましょう。
(3)照明を考える
照明は生活に欠かせない機能ですが、空間演出上も重要な働きをします。
どの位置にどんなライトがあるとよいか、各部屋でどの程度の明るさが必要かなど、しっかりシミュレーションした上で選ぶようにしましょう。
一般的な住まいでは、シーリングライトによる照明が一般的です。しかし、部屋全体が明るくなりすぎ、雰囲気のある空間づくりには物足りないこともあるので一工夫したいところ。天井に照明を埋め込むダウンライト、ブラケットライト、間接照明などを取り入れて、光の変化を演出も考えてください。
失敗しないために…注文住宅のインテリアテイストの選び方
インテリアにはさまざまなテイストがあります。また、同じテイストでも、色や素材の選び方によって印象は大きく変わります。選ぶ際の大きなポイントを紹介します。
家族のライフスタイルや好みを整理する
居心地のいい住まいを実現するためには、家族全員の意見を聞きながら調整することが大切です。それぞれの好みやライフスタイルに合わせて、リビングやダイニングなどの共有スペースと個室のデザインを考えましょう。10年後、20年後の暮らしもイメージして、家族に合うスタイルかどうかシミュレーションしておくことも重要です。
住宅全体の統一感を意識する(外観とのバランス)
単体で見ると魅力的に感じるデザインも、全体のテイストと合わなければ、なんとなく落ち着かない空間になってしまうことがあるため、統一感を意識した空間作りが重要です。色や素材、家具や照明など、統一感のあるコーディネートは住まいをおしゃれに見せるだけでなく、過ごしやすく快適な空間にしてくれます。
使いたい素材や色から逆算する
なかなか好きなテイストが決まらない場合や、好みのテイストが複数あって迷う場合は、使いたい素材や色から逆算して決めていくのもいいでしょう。モノトーンやグレーを基調にしたい人はモダンスタイル、自然素材を採用したい人はナチュラルスタイルというように、自分に合ったテイストを見つけることができます。
施工事例を参考にする
さまざまな施工事例を参考にするのもおすすめです。雑誌やウェブサイト、SNSなどを活用したり、展示場やモデルハウスを訪れたりして、色使いや素材の組み合わせ、空間の使い方をチェックしましょう。そうすることで、家族の好みやニーズに合ったテイストやデザインを見つけることができます。
注文住宅のおしゃれなインテリアテイスト一覧と特徴
洗練された印象の空間は、デザインが一つのテイストでまとまっています。まずはインテリアのテイストを知り、自分の好みを整理していくことが、おしゃれな住まいづくりの第一歩です。そこで、最新のトレンドを含め、人気の高い11のインテリアテイストとその特徴を紹介します。
◇北欧テイスト
家具や雑貨の「北欧風」人気は今やブームを超え、定番のアイテムになっています。例えば、フィンランド生まれのデザインハウス「マリメッコ」やスウェーデンから世界に広がった家具量販店のIKEAなどは代表的な北欧ブランドです。シンプルで洗練されたデザインと機能性を兼ね備えた北欧アイテムは日本でも多くのファンがいます。
特徴は木材を多用したナチュラルさとあたたかいカラー使いです。北欧ではもともと森林資源が豊富で、インテリアにも木材がよく使われてきました。その中でも明るめの色のパイン材(赤松)は北欧風の内装インテリアによく使われます。
綿や麻などの自然素材のファブリック(布地など)を取り入れたり、白やベージュ、グレーなどのベースカラーに、オレンジやくすんだグリーンをアクセントとして加えたりすると、北欧らしい雰囲気になります。
穏やかで落ち着いた雰囲気を好む方におすすめです。
◇モダンテイスト

無駄を省いた洗練されたデザインが特徴の「モダンテイスト」は、1990年頃から広まり始め、今ではスタンダードなデザインイメージとなっています。ポイントは、収納スペースを隠して存在感をなくしつつ、使い勝手は犠牲にしないようにするなど、生活感を出さないこと。同系色を使い全体にまとまりを持たせることで、長く飽きのこない仕上がりになります。
白や黒を中心にモノトーンで統一し、ガラスやステンレス、スチールなど無機質な素材を中心に、直線的なアイテムが合います。デザインや色使いがシンプルなため、「北欧モダン」「ナチュラルモダン」「和モダン」といった他のテイストと組み合わせて個性を出せるのもモダンテイストのメリット。都会的で、生活感を抑えた空間で過ごしたい人にぴったりです。
◇ナチュラルテイスト

素材感を活かし、自然のぬくもりを感じることができるという特徴があります。好感度が高く、万人受けする定番のデザインイメージです。
全体的にシンプルで、明るく淡い色を採用。北欧テイストにも通じる印象ですが、ナチュラルテイストはアクセントになるカラーを特に使用しないため、シンプルでややクールな印象になります。
内装インテリアでは無垢材と呼ばれるオークやメープル、パインなどがよく使われます。素足で歩くと木肌の温もりが心地よく感じられ、小さい子どものいる家庭にも人気。カーテンやクッションにはコットンや生成り素材を使うことで、より自然を感じるインテリアに仕上がります。観葉植物を取り入れることで、温かみのある雰囲気を演出できます。
温もりを感じられる空間でリラックスして過ごしたいという人におすすめのインテリアスタイルです。
◇カフェテイスト

カフェ文化が生活の中に定着している昨今、それを住まいに取り入れる人も増えています。ひと口にカフェ風と言っても、「ナチュラル」「モダン」「アンティーク」などさまざまなテイストがあり、カフェテイストに明確な定義があるわけではありません。最も大切で肝心なポイントは、リラックスできる雰囲気かどうか。空間に統一感があり、あまり生活感を出さないインテリアであることも特徴です。また間接照明やあたたかい色味の照明を使った、くつろげる印象も大切です。
無垢材とアイアンなど、異素材を組み合わせることでより雰囲気がアップ。タイルを取り入れたり、レザーのソファなどを組み合わせたりしてもおしゃれです。
在宅ワークが多い人など、プライベートと仕事のオンオフを切り替えづらい人におすすめです。
◇インダストリアルテイスト
「インダストリアル」とは工業や工場といった意味。ポイントとなるのは「①大量生産された工業製品のような機能美にすぐれたデザインであること」「②工場街をイメージさせるような、スチールやコンクリートなどの建築資材がむき出しになった、無骨なデザインであること」です。
素材は、スチール、木製、レザーなどを使われることが多く、カラーはブラック、グレー、ブラウンなどが多いです。「むき出し感」と「無機質感」をポイントに、例えば壁はコンクリートやざらざらした荒削りな仕上がりにしたり、家具は無機質なスチールにしたり、ビンテージ感を出すために、あえて「サビ加工」などを使ったりします。無骨で重厚感のあるデザインに、木目調の家具や観葉植物などで温かみをプラスするのもおすすめです。
どこか時代を感じる、落ち着いた雰囲気を好む人に向いています。
◇和モダンテイスト

モダンな空間の中に畳や障子などの和の要素を取り入れた「和モダン」は、大人っぽく洗練された雰囲気を感じさせる人気のテイストです。
黒やグレーなどの畳もあり、フローリングの洋風な部屋にもなじみやすいです。骨董や民藝デザインのビンテージ家具を置くことで、和モダンな雰囲気が手軽に演出できます。反対に和風の造りであれば、壁をクロス貼りにしたり、押し入れをクローゼットにしたりするだけでも印象がぐっと変わります。最近増えてきている土間収納も和モダンなテイストの一つです。
ただし和モダンは一つ一つのアイテムの質が全体の印象を大きく左右し、コストが高くなりがちなので注意が必要です。落ち着いた雰囲気の中で、和の美しさを感じながら暮らしたい人に向いています。
◇フレンチカントリーテイスト
フランスのプロヴァンス地方が発祥のインテリアスタイルで、温かく素朴な雰囲気が特徴。天然木や漆喰などの自然素材を使い、自然に囲まれた田舎暮らしの家をモチーフにしています。レースやフリルで彩るロマンティックなあしらいや、アンティークで渋めのテイストも人気です。
フレンチカントリーのポイントは「白さ」「丸さ」「ナチュラルさ」の3つ。白を基調とした淡い色使いや、丸みのあるデザインの家具、つる植物のような曲線をモチーフにしたアイアン雑貨や木彫りの装飾、木材やコットンなどの素材の質感を生かしたコーディネートが特徴的です。
内装は無垢材で仕上げるのが基本で、木の温もりや上品さを大切にしています。また、家具の塗装をはげさせて使い古された感を演出するテクニックなども使われます。
田舎らしい温かさや素朴な雰囲気を好む人に向いています。
◇アジアンテイスト
「アジアンテイスト」とは、バリやプーケットなどのアジアンリゾートの自然や別荘(ヴィラ)をイメージしたインテリアのこと。毎日のストレスを忘れリフレッシュできる、ゆったりとした非日常の雰囲気がポイントになります。
籐(ラタン)や竹(バンブー)など熱帯の生命力溢れる自然素材を多用し、木目・節など自然の個性をそのまま活かして仕上げられたような、力強さと素朴な風合いが特徴です。色使いはブラウン系がベースカラー。ブラウンは木々・大地の力強さや生命力を感じさせてくれる、アジアンテイストには欠かせない色味です。
自然素材のものをふんだんに使うことがポイント。家具もフロアレベルに近いロースタイルを選び、アジアンリゾートのような爽やかで心地良い雰囲気を感じさせるような内装や間取りを心がけてください。和室にも調和しやすく、日本の住宅によくなじみます。
リゾートテイストの中でも特にオリエンタルな雰囲気を好む人に向いています。
最新トレンド1:韓国テイスト
「韓国インテリア」とは、韓国のおしゃれなカフェをイメージしたインテリアで、2020年頃から人気を集めています。柔らかな曲線デザインと色合いが特徴で、全体的に優しい雰囲気です。
リネンや木材、コットンなど天然素材を使って、アイボリーや白などの淡い色合いでシンプルにまとめます。小物をアクセントにするのもポイントで、チューリップの造花や丸みを帯びた花瓶などを取り入れるケースもあります。
淡く柔らかい色合いや天然素材を好む人に向いています。
最新トレンド2:ミニマルモダンテイスト
「ミニマルモダンテイスト」とは、できる限り飾り気をなくし簡素にしたスタイルのこと。部屋に置く家具や物を最小限に抑え、ギャラリーや美術館のように生活感のない空間が特徴です。
モノトーンでまとめ、家具や内装にはガラスや金属、タイルといった無機質な素材を使います。装飾性が少なく直線的なデザインの家具が向いています。
物を少なくして生活感のないシンプルな暮らしを送りたい人、都会的で洗練された空間に憧れる人におすすめです。
最新トレンド3:バイオフィリックテイスト
「バイオフィリックテイスト」とは、インテリアの中に植物を多く取り入れることで、自然を感じられる空間に仕上げていく空間デザインです。自然豊かで開放的な空間を作り出すだけではなく、ストレスの軽減やリラックス効果、集中力の向上といったさまざまな効果が期待されています。
観葉植物に加え、木材や竹、石などの自然素材を使用。緑、青、アースカラーを中心に自然を感じさせる色が使われます。コットンやシルク、羊毛、麻などを使ったインテリア家具やカーテン、ファブリックもおすすめです。
ストレスを軽減し、心身のリラックスを求める人、集中力を高めたい人に向いています。
テイストが決まらない人向け!注文住宅インテリアテイスト診断チェックリスト
自分好みのテイストがわからない場合は、自分の好きなものから導いていくのがおすすめです。チェックリストを使って好みのテイストを見つけていきましょう。
家での過ごし方はどちらに近い?
A. 静かにリラックスしたい → 北欧テイスト・ナチュラルテイストがおすすめ
B. 活発に過ごしたい、来客も多い → カフェテイスト・韓国テイストがおすすめ
好きな色味は?
A. 明るくナチュラルな色合い(白・ベージュ・パステル) → 北欧テイスト・フレンチカントリーテイストがおすすめ
B. ダークカラーやモノトーン(黒・グレー・ネイビー) → モダンテイスト・ミニマルモダンテイストがおすすめ
C. 深いブラウンやアースカラー → 和モダンテイスト・アジアンテイストがおすすめ
インテリアに使いたい素材は?
A. 木や布などの自然素材 → バイオフィリックテイスト・ナチュラルテイストがおすすめ
B. 金属・ガラス・コンクリートなどの無機質素材 → インダストリアルテイスト・モダンテイストがおすすめ
C. ラタン・竹・麻などエキゾチック素材 → アジアンテイストがおすすめ
好きな空間の雰囲気は?
A. 温かみがあり、落ち着く空間 → 北欧テイスト・和モダンテイストがおすすめ
B. シンプルでスタイリッシュ → ミニマルモダンテイスト・モダンテイストがおすすめ
C. 可愛らしくフェミニン → フレンチカントリーテイスト・韓国テイストがおすすめ
家具や雑貨選びのスタイルは?
A. 長く使えるシンプルなデザインを選ぶ → 北欧テイスト・ミニマルモダンテイストがおすすめ
B. 季節や流行に合わせて模様替えする → カフェテイスト・韓国テイストがおすすめ
C. 個性的で存在感のある家具を選ぶ → インダストリアルテイスト・アジアンテイストがおすすめ
外観や間取りとのバランスは?
A. 木の外壁や自然素材と合わせたい → ナチュラルテイスト・バイオフィリックテイストがおすすめ
B. シャープで直線的な外観に合わせたい → モダンテイスト・ミニマルモダンテイストがおすすめ
C. 和の趣や庭との調和を大切にしたい → 和モダンテイスト・アジアンテイストがおすすめ
注文住宅インテリアでよくある失敗とは
インテリアプランは見た目だけではなく、使い勝手や機能についても考える必要があります。ここではよくある失敗例を紹介します。
・コンセントが足りなかった
「使いたい場所にコンセントがない」「コンセントの口数が足りない」など内装の失敗で多いのは、コンセントの数や位置についての失敗。延長コードでの対応では、見た目の印象が悪く、コードも邪魔になります。必要な家電は何か、場所ごとにリストアップし、コンセントを設置しましょう。
・間口が狭く家具が搬入できなかった
家電の搬入できないケースも失敗事例としてよく挙げられます。出入り口は人だけではなく、家具や家電を搬入するための入り口でもあります。また家族が増えることで、家具や家電製品が大きくなる傾向にあり、搬入時にドアを通らないこともあります。大型の家具や家電製品の搬入経路を考え、余裕をもった開口部を考えておくことが大切です。
・サンプルと実際の印象が違った
内装材や壁紙がサンプルのイメージと違うというのもよくあるケースです。これは面積効果や光の当たり具合による印象の違い。面積効果とは面積の大小によって色の見え方が変わる視覚効果のことで、 明るい色は面積が大きいほど明るく濃く見え、逆に暗い色は面積が大きいほど暗く薄く感じられます。
面積が小さいサンプルの印象だけで選ぶと、イメージとのズレが生じてしまいます。照明の当たり方によっても印象が変わるため、。モデルハウスなどで実際の印象を体感しておくと、イメージとのズレは小さくなるでしょう。
・予算をオーバーしてしまった
具体的な失敗とは別に最もよく目にするのがインテリアの予算オーバーです。思い描くインテリアにこだわるあまり、コストのことを忘れてしまうことはありがちなミス。優先順位をしっかり考えて、ゆずれない部分とあきらめられる部分をはっきりさせておきましょう。優先順位が低い場所はグレードの低い部材にするか、採用を見送るなどして予算金額に収まるような選択を心がけてください。トータルな建築費はほぼ決まっていますから、インテリアにかけられる費用をあらかじめ把握し、細かく計算しながらインテリアプランニングを進めることが肝心です。
テイストが混ざって統一感がない
ナチュラルやモダン、ビンテージなど、インテリアテイストが雑多に混ざると統一感を欠いた雰囲気になります。どのようなインテリアにするにしても、まずは軸となるインテリアスタイルを決め、それに沿ってまとまりをもたせることが大切です。
注文住宅の内装で検討が必要な項目

ここではインテリアプランを進める上で検討が必要な素材を整理してポイントを紹介します。
◇フローリング
室内の広い面積を占めるため、インテリアの印象を大きく左右するエレメントです。また、いつも身体に触れている場所なので、見た目だけでなく肌触りも重要です。デザインや材質などのグレードによって費用が変わります。
◇壁素材
壁材は、まずベースになる色を決めて、必要に応じてアクセントを入れていくのが基本的な考え方です。壁の一部をクロス以外の素材に切り替えるアクセントウォールもおすすめです。壁材にはいくつかのグレードがあり、選択により費用も変動します。
◇建具
建具とは、ドアや引き戸のことです。インテリアの印象を大きく変える要素であり、例えば部屋をスッキリ見せたいなら「ハイドア」という天井まであるドアを使うと効果的です。室内ドアや収納扉など建具の仕上げやガラスの有無なども、内装費用に影響します。
◇照明
照明は、部屋に応じてメリハリをつけてプランニングするのがポイントです。一般的なシーリングライトだけではなくダウンライトや間接照明を組み合わせると、高級感が出せます。照明を増やすことで複数の配線やスイッチが必要になり、照明器具も増え費用が増加します。
◇造作家具
キッチンカウンターやシェルフなど、注文してあらかじめ造り付けた家具を造作家具と言います。デザインや使い勝手をオーダーできるメリットはありますが、オプション料金となり費用がかかります。ただ、既製の収納システムに必要なサイズやデザインが無い場合は、造作家具でオーダーするのがおすすめです。
●上手なインテリアづくりのポイント

注文住宅のインテリアは決めるべき点が多く、予算との兼ね合いもあるため、難しいと感じる方が多いようです。そこでスムーズにインテリアづくりを進めるための基本的なポイントをご紹介します。
・実際の施工実例を見る
インテリアデザインを決める第一歩は、実際の施工例を数多く見て好みのテイストを見つけることです。モダン・ナチュラル・和風・北欧風などさまざまなインテリアテイストがありますが、いろいろな施工実例をチェックして好みの写真をリストアップしておいて、内装を決める前にプランナーに渡せば、希望が伝わりやすくスムーズに進められます。最近ではInstagramなどのSNSを活用するケースも増えています。
・家族で話し合う
家族で好みや意見が分かれることもありますので、時間をつくってそれぞれの希望や意見を聞きながら、大まかな方向性を決めておくことが大切です。特に家族で過ごすリビングは、家族全員の思いを尊重しながらインテリアプランを決めておきたいものです。逆に寝室や子供部屋、クローゼットなどプライバシー性が高い空間は、メインで使う方の希望を反映させてください。
・サンプルで色味や素材感を確認する
壁紙や床材などの内装材は、実物のサンプルを確認しながら決めてください。カタログの印刷では、微妙な色や質感などが分かりません。実物を手に取って触れてみることで、イメージがわきやすく仕上がりとのギャップを減らすことができます。またサンプルは実際のお部屋に近い環境でチェックしましょう。例えば同じ色味の建材でも、照明の明るさや色温度が違うと見え方が大きく変わります。
・家具のイメージも合わせる
床材や壁材などの内装だけではなく、家具などのインテリアもテイストに合わせることでトータルなインテリアの仕上がりに差がつきます。たとえば、北欧風やナチュラルテイストのインテリアには、木製の家具がマッチしますし、モダンテイストなら無機質な素材やシャープなスタイルと相性が良いです。
●まとめ
住まいのインテリアは住む人の嗜好やこだわりを何よりも映し出す大切なポイント。検討する項目が数多く、一筋縄ではいきません。注文住宅を数多く手がけ、多くのインテリアづくりをサポートしてきたイシンホームには、数多くの実例写真やサンプル、さらにはモデルハウスもございます。注文住宅のインテリアでお悩みや疑問がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

