注文住宅を建てる際には、ハウスメーカーとさまざまな打ち合わせを行わなくてはいけません。皆さんは、一体どんな打ち合わせが行われるのか知っていますか?何を話し合うのか分からない状態では、不安が多くて、せっかくの家づくりを楽しめませんよね。そこで今回は、イシンホームでの打ち合わせの流れをもとに、有意義に進行するコツを紹介します。
注文住宅の打ち合わせ どんな流れで進む?
まずは打ち合わせの流れと、平均的な回数について紹介します。
●大まかな打ち合わせの流れ
当社では、初回面談を行った後、以下の3つの打ち合わせを経てご契約に至ります。細かい打ち合わせの順番はお客様によって異なり、複数を同時に進める場合もあります。
・土地+建物セット提案
希望するエリアや求めている住環境をヒアリングし、条件に合う土地をご提案します。また、その土地と、お客様の予算やライフプラン、必要とする設備などをもとに、最適な間取りやデザインを考えていきます。土地と建物をセットで提案し、お客様に最適なプランをご案内します。
・現地調査
土地を申し込む前に現地へ足を運び、周辺環境を直接確認していただきます。家が建つ場所はもちろん、隣家との距離や位置関係、目の前の道、ゴミ捨て場の位置など、図面や画像だけでは分からない部分をチェックできる貴重な機会です。
・ローン仮申し込み
金融機関に審査用書類を提出し、住宅ローンの仮申し込みを行います。この審査に通れば、借り入れできる額や月々の返済額などが明確になり、最終的な契約も可能になります。
●平均的な打ち合わせの回数
打ち合わせの回数は、10回 程度が一般的。ただし、少ない人は10回未満、こだわりの強い人は20回以上というケースもあります。特に回数が増えやすいのは、建物提案の打ち合わせ。設備やデザインの選定に悩んだり、一度決めた内容を変更したりすると、その分回数が増えていきます。
打ち合わせの回数が増えると、その度に展示場へ足を運んでいただくお客様に負担がかかってしまいます。そこでイシンホームでは、打ち合わせ期間中にSNS(LINE)で営業担当者へ質問できる体制を整えています。建物提案や土地提案などもSNSを通じて行われることが多いので、お客様の負担を減らせるはずです。
打ち合わせで話し合うこと
続いて、打ち合わせで話し合う具体的な内容を紹介します。
●間取りについて
間取りというと、真っ先に「全体の部屋数」や「リビングの広さ」などを想像する人もいると思いますが、そうした具体的な数字に縛られすぎると、動線が複雑で暮らしにくい家になる可能性があります。そのため、打ち合わせでは、お客様の「理想の暮らし」や「将来的なライフプラン」をしっかりと伺います。
例えば、「家族がリビングに集まる家にしたい」「家事を楽にしたい」などの要望に合わせて、設計士が住宅の図面を作成し、お客様の意見を伺いながら修正を繰り返して最適な間取りを完成させます。
●設備、仕様、デザインについて
住宅には、キッチンやトイレをはじめとした生活に欠かせない設備のほか、食洗機や太陽光発電システムといった便利な設備がたくさんあります。これらはグレードによって価格が変わるほか、オプションの場合もあるので、予算と相談しながら選ぶ必要があります。
また、家全体のデザインの方向性も決めなくてはいけません。例えば、「ナチュラル」「モノトーン」「北欧風」など、お客様の希望を伺い、参考となる実例画像も交えてイメージを共有していきます。
●外構、駐車場について
家を建てる際には、建物本体だけでなく、外構や駐車場についても考える必要があります。外構とは、塀や門、植栽、玄関アプローチ、ガレージなど、建物の外の構造物や空間のこと。こちらは整えなくても暮らせますが、何もない殺風景な状態では愛着のある住まいになりづらいので、これらについても相談してみましょう。
打ち合わせ前に決めておきたいこと
打ち合わせでの伝え忘れや失敗を防ぐためには、事前準備をしておくことも大切です。ここでは、特に事前に決めておいた方が良いことを3つ紹介します。
●希望予算と予算上限
まず最優先で決めておきたいのが予算です。というのも、住宅の打ち合わせでは、オプションの追加や、諸費用・外構にかかる費用の漏れなどによって、最終費用が見積もりを大幅に超えるケースが珍しくないのです。その内容のまま無理して高額なローンを組むと、最悪の場合返済できなくなる可能性も考えられます。そのような失敗をしないために、自分たちの希望予算と、費用が増えた場合の予算の上限をあらかじめ決めておくことが大切です。
●家全体のデザインテイスト
デザインテイストは種類が多く、特に悩みやすいポイントです。モデルハウスやカタログを見るたびに、「どれも魅力的に見えてしまう」という人は少なくありません。打ち合わせの時間だけですぐに決められるものではないので、じっくり時間をかけていろいろな事例の画像などを見ておくことが大切です。その上で、自分が希望するデザインの画像を集めておけば、打ち合わせをスムーズに進められるでしょう。
●間取り・設備
間取りについては、「家族が集まりやすいリビング」「家事がしやすい動線」「子ども部屋を1人1つ」など、暮らし方も含めてどのような家にしたいのかを考えることが大切です。もちろん、すべての要望を叶えられるとは限らないので、優先順位もつけておきましょう。
設備については、いろいろ調べて欲しいものに目星をつけておくのがおすすめです。住宅の設備はハウスメーカーによって異なるため、調べておかなければ「知らなくて導入できなかった」という失敗が起こり得ます。
失敗しない打ち合わせのコツ
最後に打ち合わせで失敗しないために、注意するべきポイントを紹介します。
●まずは、住宅会社の強みを聞く
ハウスメーカーによって、得意としている住宅のデザインや構造は異なります。また、費用やサポート体制もさまざま。まずはその会社の「強み」を聞くと、その違いを知ることができるでしょう。その上で、自分が重視する部分に力を入れているメーカーを選ぶことが大切です。
●具体的なイメージを用意しておく
皆さんは美容室で髪型を決める際、ファッション誌やヘアカタログを見ながら相談した経験はありませんか?なかには、SNSの画像を見せる人もいるかもしれません。そんな風に具体的な「絵」を共有すると、完成した時のイメージとのズレを防げますよね。
住宅の場合も同様で、画像でイメージを共有することが大切。InstagramやPinterestを使えば、さまざまな実例画像が検索できるので、自分の希望に近いものを集めておき、打ち合わせで担当者に見せるのがおすすめです。
●他社と比較する
住宅に必要な設備や相場は、なかなか分かりづらいため、まずは複数のハウスメーカーの見積りを取って、比較することが大切です。そうすれば、「相場より割高」「欲しい設備が標準装備に含まれない」「不要なオプションが付いている」などという場合も気付くことができるでしょう。
●余裕を持ったスケジュールで行う
注文住宅の打ち合わせ期間は、3〜6カ月程度の場合が多いものの、長くなると1年近くかかるケースもあります。さらに、完成までには工事期間も必要です。そんななか、「次のアパートの更新までに完成を間に合わせたい」「子どもの入学までに引っ越したい」などと考えていると、焦ってしまって納得のいく打ち合わせができない可能性が考えられます。妥協せず打ち合わせを進めるためには、余裕を持ってスケジュールを組むことも大切です。
イシンホームでは、長期間におよぶ打ち合わせを有意義で無駄がないものにするためには、初回面談が最も重要だと考えています。なぜなら、お客様の予算や要望を最初にしっかり確認しておかなければ、ご要望とかみ合わないご提案になってしまう可能性があるからです。そうすると、図面の修正回数が増えたり、予算オーバーでローン審査に落ちたりしてしまう可能性が考えられます。お客様にそのような負担をかけないように、初回からしっかりお話を伺いますので、ぜひご相談にいらしてくださいね。