新築に設ける窓の種類や設置場所について理解しよう! 選び方のポイントを紹介。

窓は、明るく快適な住環境を整えるだけでなく、住宅の“見た目”も左右する重要な存在です。今回は、そんな窓が持つ具体的な役割と窓選びのポイントを、イシンホームが手掛けた実例とともに紹介します。

●窓の役割についてしっかり理解しよう

窓の主な役割は、次の4つです。

採光


採光とは、日光を屋内に取り込む役割のこと。この採光に関する基準は、建築基準法によって部屋ごとの窓等の面積が床面積の1/7以上と定められています。ただし、これはあくまで最低基準なので、人によっては暗く感じることも。ハウスメーカーにしっかり相談することが大切です。

換気


換気とは、部屋に溜まった空気を屋外に排出し、新鮮な空気と入れ替えること。これも建築基準法によって各部屋の床面積に対して1/20以上の開口面積が必要だと定められています。もし、有効な開口面積が確保できない場合は、機械換気設備を設置したうえで、定期的な設備検査も実施しなければなりません。

眺望


眺望とは、窓から見える景色のこと。この景色が、隣のビルの壁だった場合と、庭の景色だった場合では、部屋の印象が大きく変わってしまいます。そのため、眺望を考慮して窓の位置を決めることが大切です。

デザイン


窓のデザインは、住宅の見た目を決める重要なポイントです。素材や形、大きさの違いによって、室内の雰囲気はもちろん、外観の印象も大きく左右されます。

●窓の種類と特徴を紹介!


とても種類が豊富な窓のなかで、特に代表的な6つを紹介します。

引き違い窓

日本の住宅で最も一般的である、2枚の窓ガラスを左右にスライドさせて開閉する構造の窓です。このタイプは、開閉しやすく、開口幅も細かく調整できる点が魅力です。また、シンプルな構造で比較的安価。一方で、デザイン性はあまり高くない傾向があります。

すべり出し窓

取ってを押すか、ハンドルを回すと、窓ガラスがすべり出すように開く構造の窓です。このタイプのメリットは、サッシの気密性が高く、狭いスペースに設置できることで、空き巣などの侵入リスクも軽減できます。ただし、開ける時に窓がすべり出す分、開放側にはスペースが必要です。

上げ下げ窓


2枚の窓ガラスを上下にスライドさせて開閉するタイプです。上下両方の窓ガラスを動かせるものと、一方は固定され片側のみ動かせるものがあります。
同じスライド構造の引き違い窓と比べると気密性が高く、防犯性も高いことが魅力な反面、開閉には少し力が必要なため、開閉しづらさを感じる人もいるようです。

FIX窓

窓枠に窓ガラスが固定された開閉できない窓のことで、「はめ殺し窓」とも呼ばれます。換気の役割は果たせませんが、採光や眺望の確保、デザインのアクセントとしては有効です。開かないので機密性は抜群ですが、室内から窓の外側を掃除できないという欠点もあります。

天窓

屋根の一部に設置する窓のことです。真上からより多くの光を取り込むことができ、外部からの視線も気にならないプライバシー性の高さが魅力。その反面、掃除やメンテナンスはしにくいです。

●【設置場所別】窓選びのポイントを解説


続いて、住宅の場所別に窓選びのポイントを紹介します。

リビング


家族みんなが集うリビングは、なるべく明るく開放的な空間にしたいところ。そのためには、より光を取り込める大きな引き違い窓を設置したり、複数のすべり出し窓やFIX窓を並べて配置したりするのがおすすめです。

キッチン


キッチンに設置する窓は、採光だけでなく換気ができて、なおかつ通風量が調整できる操作性の高いものがおすすめ。その点、スリムなすべり出し窓は、省スペースに設置できるのでぴったりです。

浴室


湿気が溜まりやすい浴室は、特に通気性が重要な場所。加えて、プライバシーの確保も欠かせません。一般的には、すべり出し窓などが多く採用されます。

寝室・子ども部屋


寝室や子ども部屋のような寝起きする場所には、防犯性の高いすべり出し窓やFIX窓をうまく組み合わせるのがおすすめ。その際、朝日がベッドに差し込まない位置に配置すると良いでしょう。さらに、日中使うことも多い子ども部屋は、引き違い窓なども組み合わせることで、明るく開放的に仕上げるのが理想的です。

階段


壁に囲まれ閉鎖的な空間になりやすい階段には、小窓や天窓を設けると効率的に光を取り込めます。

●家づくり経験者の失敗談を紹介!

窓選びで失敗しないように、実際に起こりがりな失敗談を押さえておきましょう。

天窓を設けたら、日光が入り過ぎてまぶしい
高い位置から多くの光を取り入れられる天窓は、設置する方角や窓の大きさを間違えると、まぶしすぎたり、太陽光で部屋が暑くなってしまったりする失敗が起こります。

窓をつくりすぎて家具が置きづらい
窓の数が多すぎると、タンスのような大型家具を配置する壁面がなくなり、窓を塞いで置かざるを得ないことも。そうなると窓の採光や風通しが思うように得られないうえ、日光で家具が傷むもとにもなります。

リビングに大きな窓を設置したら、思いのほかデメリットが多い
リビングに大きな窓をつくる場合、設置する方角や窓の高さをよく考慮しなければ、外からの視線が気になったり、日差しの反射でテレビが見えにくくなったりします。さらに、外気温の影響を受けやすくなるリスクもあります。

このような失敗をしないためには、部屋の広さや向きはもちろん、理想的な暮らし方も考慮しながら窓の種類や位置、サイズを選ぶことが大切。ハウスメーカーにしっかり相談することで、対策を行いましょう。

●イシンホームでは、窓に高性能な「Low-E 複層ガラス」を標準装備!

イシンホームでは、断熱性が高い「Low-E複層ガラス」の窓を標準装備で採用しています。この窓ガラスは、複層ガラスの間に熱の伝わりを抑えるLow-E膜をコーティングし、熱を伝えにくい性質のアルゴンガスを注入したもの。日射遮蔽性能も兼ね備えているので、夏は涼しく、冬は暖かい快適な暮らしをかなえます。また、室内に入り込む紫外線を70%以上カットすることができるため、家具やフローリングの日焼けや退色、変色などを予防できるのもうれしいポイントです。

この高性能な窓を用いて、採光と照明計画に基づいた上でそれぞれの家庭に最適な照度をご提案しますので、気になる方はぜひお気軽にご相談くださいね。

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運営会社

株式会社イシン住宅研究所(イシンホーム)

イシンホーム住宅研究会は家造りを天職とする日本全国約180店が参加する真面目な家づくり研究ネットワークです。常に未来を先取りする研究・開発型の企業です。蓄積したノウハウや研究実績を自社のためだけでなく、全国に提供し、喜ばれています。イシンホーム住宅研究会本部は商品開発チームを結成し独自で開発した販売・設計・施工のノウハウを加盟店に提供するとともに、優れた資材を一括購入することで購入にかかるコストを飛躍的に落とし、高品質・高性能な家をお客様に提供できる仕組みになっています。

本社(総合戦略本部)

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