家の印象や暮らしやすさに大きく影響する玄関ポーチ。デザイン性と機能性を両立させるにはどうすればよいのか、悩む人も少なくないようです。そこで今回は、理想の玄関ポーチを完成させるためのポイントや注意点などについて解説。あわせて、当社が手掛けた実例も紹介します。
●おしゃれな玄関ポーチをつくることが大切な理由
玄関ポーチとは、「家の顔」といわれる空間で、玄関扉と玄関アプローチをつなぐ場所。出入りや荷物置き、訪問者対応など、多くのシーンで暮らしを快適にしてくれます。ここでは、おしゃれな玄関ポーチをつくるコツを紹介しましょう。
玄関ポーチをこだわることで、家全体の外観がおしゃれな印象に
玄関ポーチは、好みやライフスタイルに合わせて、玄関扉、床材、照明などのデザインや色を工夫することが可能。外壁に合わせた色調で統一感を出したり、印象的なデザインを採用してアクセントにしたり、家全体をおしゃれな印象に仕上げられます。
●最適な素材や照明を理解して、さらに洗練された玄関ポーチに!
次に、トレンドの素材や照明の特徴について解説します。
素材
玄関ポーチをデザインする際には、どのような素材を選ぶかも重要です。最近のトレンドは、枕木やレンガ、木材などの自然素材。また、タイルやコンクリートを使ったスタイリッシュなデザインも注目されています。
・タイル
正方形や長方形の形をしていて、大きさや色、質感の豊富なところが特徴。品質にばらつきが少ないうえ、手入れがしやすく、コストパフォーマンスの高さも魅力です。外壁と同色にして統一感を出したり、異なる色合いを採用してデザイン性を楽しんだりすることができます。
・レンガ
自然素材ならではの温かみのある質感が人気。ナチュラルな雰囲気の住宅や洋風の建物におすすめです。大きさやカラーバリエーションも豊富で、さまざまなデザインが楽しめます。
・枕木
アンティークな雰囲気が特徴で、和風洋風どちらの住宅にもマッチ。値段も比較的安価で、エクステリア素材として広く人気を集めています。デザインや使い方によって、さまざまな印象に仕上げることが可能です。
・人工芝
芝刈りの必要がなく、管理のしやすいところが魅力。好きな大きさや形に切って使用できることから、複雑なレイアウトにも採用でき、季節を問わず変わらない美しさを楽しめます。
・土間コンクリート
無機質でスッキリとした印象のコンクリート仕上げ。仕上げ方によって見た目に変化をつけることもできます。他の素材に比べてリーズナブルな点も人気の理由かもしれません。
・石材
質感が均一ではなく、独特の味わいが楽しめるため、玄関ポーチや玄関アプローチによく採用される素材。和風の建物はもちろん、スタイリッシュなデザインにすることによって、洋風の住まいにもよくなじみます。
照明
玄関ポーチは夜間も使用するため、照明の設置が不可欠です。防犯や省エネなど機能性とともに、デザインや色味なども工夫して、おしゃれな雰囲気を演出しましょう。玄関ポーチの照明には、いくつかのタイプがあります。
・ポーチライト
外壁に取り付け、玄関ポーチ全体を照らすタイプ。デザインが豊富で、広い範囲に明るさが届くところもメリット。防犯カメラ搭載モデルや人感センサー式を導入すると、防犯性もばっちり。LEDを採用すると、省エネにもなるでしょう。夜遅くに帰宅したときにも便利です。
・ダウンライト
天井に埋め込むタイプで、空間をスタイリッシュに演出できます。ただ、玄関から少し離れると明かりがほとんど届きません。そのため、複数個のダウンライトを設置したり、ポーチライトとダウンライトを掛け合わせたりするのがおすすめです。
・フットライト
夜間に足元を照らすタイプで、幻想的な雰囲気を演出することができます。下方向に光を照らす形状が多く、広範囲に光が届きにくい点がデメリット。玄関アプローチから玄関ポーチまで複数のフットライトを設置して、段差や足元を照らすデザインにすると、転倒リスクを抑えられるうえ、防犯面でも安心です。
●玄関ポーチになぜウッドデッキを設置するといいの?
おしゃれで開放的なイメージのあるウッドデッキ。新築の際、玄関ポーチに採用する人が増えているようですが、どのようなメリットやデメリットがあるのか解説します。
そもそもウッドデッキとは
ウッドデッキとは、屋外に設置されるテラスのこと。家と庭の間に設置されることが多く、リビングなどの床と同じ高さで設置すると一続きの空間に。部屋を開放的に見せたり、フリースペースとしてさまざまな用途に使用したりして、日々の暮らしを豊かに演出してくれます。
玄関のどこにウッドデッキを設置すればいいの?
玄関スペースのどこにウッドデッキを設置するかによって、家全体の印象や利便性が変わってきます。ライフスタイルや目的、活用方法などに合わせて、設置場所を決めましょう。
・玄関扉周り
玄関扉を開けてすぐのスペースを活用することで、おしゃれな雰囲気に。家族みんなが毎日通るスペースのため、ウッドデッキの魅力である木の温もりを生活の一部として楽しむことができます。特に、基礎が高い住宅や、傾斜地に建てられている住まいでは、家への出入りが楽になるという効果も。目隠しフェンスを組み合わせて、室内が見えないようなデザインにすることも可能です。
・玄関周辺にできたデッドスペース
玄関ポーチの高さに合わせてウッドデッキを設置すれば、玄関周辺にできるデッドスペースを有効活用できます。季節の鉢植えや雑貨を並べることで、好みの空間を演出してみるのもおすすめ。また、玄関横のデッドスペースからスロープを設置することによって、車いすやベビーカーの出入りもスムーズになります。
・玄関からリビング
玄関周りからリビングまで、ウッドデッキを一続きに設置することで、よりおしゃれで開放的な空間を演出。子どもの遊び場にしたり、テーブルやいすを置いて食事を楽しんだり、洗濯物を干したりと、ライフスタイルに合わせてさまざまな用途に使うことができます。玄関や庭に家族の目が行き届きやすくなるうえ、リビングと外の段差がなくなることで、お年寄りや子どもがけがをしてしまうリスクを軽減できる点も大きなメリットです。
ウッドデッキの材質をチェック
・天然木
ウッドデッキを設置する際は材質選びも重要です。使われることが多いのは、天然木と人工木の2種類。仕上がりや質感、耐久性、価格などが異なるため、特徴を比較してどちらの材質がいいか見極めましょう。
天然木の魅力は、木目の美しさと心地いい足触り。断熱性があるため、夏場でも床が熱くなりにくいのもメリットです。ハードウッドとソフトウッドの二種類がありますが、ハードウッドは防腐剤塗装が不要で、ソフトウッドに比べてランニングコストを抑えられる点が魅力。長く使うことを考えてハードウッドを選ぶ人が多いようです。
・人工木
樹脂と木粉を混ぜ合わせて成型した合成木材。水やシロアリに強いため耐久性に優れています。色あせもしにくくメンテナンスフリー。ささくれが生じにくいため、子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できます。
ウッドデッキを設置する際の注意点
さまざまなメリットがあるウットデッキですが、設置費用に加え、メンテナンスの手間も必要になります。あらかじめデメリットについても把握しておきましょう。
・定期的なメンテナンスが必要になる
外に設置するため、ウッドデッキは劣化しやすいのが難点。採用する材質や腐食防止加工の有無、塗装などによって耐久性は異なりますが、特に天然木を使っている場合は、定期的にメンテナンスをする必要があります。それらの手間や費用がかかることがデメリットといえるでしょう。
・ウッドデッキ下の掃除が難しい
ウッドデッキの隙間から落ち葉やゴミが落ちやすい点にも注意が必要です。デッキの下は狭くて掃除がしづらいため、あらかじめ開口部を設けておくのがおすすめ。また、デッキの下に雑草が生えないようにするため、事前に防草シートや砂利を敷くといった対策も大切です。コンクリートを打つ場合は水がたまらないよう傾斜を付けておきましょう。
●植物をうまく組み合わせた、おしゃれな演出を紹介
植物を上手に組み合わせると優しい雰囲気の演出が可能に。玄関ポーチの広さや日当たり、季節などに合わせて、好きな植物を選んでレイアウトしてみましょう。
鉢植えの設置
大中小の3つの鉢を選べば、簡単で見栄えのいい仕上がりになります。鉢は、外壁の色に合わせたり、さし色を選んだり、モノトーンにしたりと、お気に入りの物を選びましょう。大鉢には少し高さのある常緑樹、中鉢には花が咲く低木、小鉢には季節を楽しむ一年草と決めておけば、管理も簡単です。
玄関アプローチへのドライガーデンの採用
近年人気を集めているのが、多肉植物やヤシの木などを採用したドライガーデン。メンテナンスのしやすさが魅力です。玄関ポーチに続くアプローチの脇に植え込むことで、モダンな雰囲気を演出できますよ。
落葉樹と自然石の採用
玄関周りには、ナチュラルな雰囲気の落葉樹の株立ちがおすすめです。自然石や砂利との相性もよく、落葉後も自然石や砂利とのコントラストを楽しむことができます。
●玄関ポーチにおすすめの植物をチェック!
玄関先は日当たりが悪く風通しも良くないから…と植栽を諦めている人も少なくないようです。そこで、玄関ポーチにおすすめの植物や庭木を紹介します。
選ぶ時の大まかなポイントは?
日陰や乾燥に強い植物であれば、玄関ポーチでの栽培も問題なし。さらに、大きくなりすぎず邪魔にならない、訪れた人や家族の心を和やかにしてくれるような魅力がある、防虫効果のあるといったポイントで選ぶといいでしょう。
おすすめの低木・草花をピックアップ!
・マリーゴールド
鮮やかな黄色やオレンジ色の花を長期間次々と咲かせます。地植えでも鉢植えでも容易に栽培できます。鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水をあげてください。長く楽しむために、花が咲き終わったらこまめに摘み取りましょう。
・ローズマリー
冬頃から春にかけて花を咲かせる常緑低木。寒さや暑さ、乾燥にも強く、育てやすいところが魅力です。爽やかな香りでは癒やしの効果が期待できるため、人がよく通る玄関先におすすめ。防虫対策にもなるとされています。
おすすめの高木を紹介
・ソヨゴ
常緑高木でしっかり存在感がある一方、生育は緩やかで、将来的にポーチにぶつかってしまうという心配は少ないでしょう。日陰でもしっかり育つため、屋根がかかっている玄関先やポーチ周りにぴったり。秋には赤く上品な実もなり、シンボルツリーとしての存在感を放ちます。
・ハイノキ
日陰や乾燥にも強く、生育が緩やかなことから、玄関ポーチにおすすめです。春には白い花、夏には黒い実を楽しむことができ、玄関先で季節を感じることが可能。高級感があり、夜のライティングとの相性も抜群です。
・竹
涼しげで、まっすぐな線が特徴的。常緑で豊かに茂る葉は目隠しとしての効果も期待できます。地植えでも鉢植えでも育てることが可能。和テイストはもちろんのこと、 アジアンテイストやスタイリッシュな雰囲気も演出してくれるため、家の雰囲気に合わせて楽しめます。
●デザインと使いやすさを両立させるためには?
デザイン性と機能性を兼ね備えた玄関ポーチにするためのポイントを解説します。
耐久性やメンテナンスのしやすさについても検討する
玄関ポーチは、家族が毎日通る場所であり、人を招き入れる際には顔となる部分。けが予防のため、床には雨でも滑りにくい素材を選ぶことが重要です。さらに、汚れにくさや掃除のしやすさも大切なポイント。汚れが目立ちやすい濃い色はできるだけ避け、メンテナンスの手間を減らしましょう。
雑草対策を万全にする
雑草対策としては、防草シートを敷く方法や、水で固まる土を使う方法などがあります。事前にこういった対策をとっておけば、玄関周りに雑草が生えづらくなり、メンテナンスが楽になります。
●【実例紹介】イシンホームで、デザイン性と機能性を兼ね備えた玄関ポーチをつくろう
落葉樹と自然石を組み合わせたり、グレーの外壁に木目の玄関扉、アイボリーのタイルを採用してコントラストを楽しんだり、玄関アプローチから続くぜいたくな空間を演出したりと、イシンホームなら思い描いた理想の玄関ポーチを実現することができます。
イシンホームでは他にも、おしゃれな玄関ポーチを多数つくっております。こちらのページから、チェックしてみてくださいね。
●FAQ
玄関ポーチのデザイン性と防犯性を両立させたい…。照明以外に方法はないの?
玄関ポーチづくりを検討する際には、デザイン性とともに防犯性能を向上させることが重要。クローズタイプとオープンタイプの2種類から、好みのものを選ぶといいでしょう。
塀などで道路側を囲い、玄関ドアが完全に見えないクローズタイプは、外からの視線を遮断してプライバシーを確保。防犯面でも効果が期待できますが、敷地に入った不審者の姿まで隠してしまうという弱点も。センサーライトや監視カメラなどの設置、音の出る防犯砂利の使用といった対策をおすすめします。
一方、道路から玄関ドアが見えるオープンタイプは、不審な動きが人目につくというところがメリット。ただ、プライバシーの確保のために玄関ドアと道路は直角に配置する、不審者の侵入や子どもの飛び出し防止のために、フェンスを取り付けるなどの工夫が必要でしょう。
玄関ポーチの予算が気になる…。シミュレーション方法を知りたい
イシンホームでは、支払い額のシミュレーションが可能です。体験したお客様からは「素人でもわかりやすかったです」「予算を抑えられるところは抑えて、グレードアップしたいところは、アップして、それで差し引き0になったので、すごく良かったです」という声をいただいています。無理なくイメージ通りの玄関ポーチを実現するために、ぜひ一度ご相談ください。
お客様の声をもっと知りたい方は、下記もチェック!
●まとめ
玄関ポーチを考える際には、デザインや見た目のよさに加えて、将来を見越した機能性を重視することも大切です。また、防犯性についてもしっかり考えておかなければなりません。家族でよく話し合って決めていきましょう。イシンホームでは希望に応じたアドバイスもさせていただきますので、下記のリンクからぜひ気軽にご相談ください。